4月10日、MotoGP第4戦アメリカズGPの決勝レースがサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われ、MotoGPクラスで優勝したエネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)、2位のアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)、3位のジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)が会見に出席。決勝レースを振り返った。
■エネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)/決勝:優勝
「セクター1がとても大事だったから、今日の作戦はタイヤと体力を温存することだった。でも、レース序盤にジャックを見たら優勝争いに挑戦しようと思った。できるかはわからなかったけどね。レース中盤には、アレックス(・リンス)が僕を何度もオーバーテイクして、もっと攻めるときだとわかったんだ。そして勝った。素晴らしかったよ」
「カタールはドゥカティと相性がいい。ストレートが多いからね。そして、僕たちのバイクにはパワーがある。でも、ここでも僕はとても速かった。この結果をこの先また繰り返せるか、どうだろう。でも今のところ、この結果はうれしい。ヨーロッパのレースでもさらにギャップが縮まると思う」
■アレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)/決勝:2位
「表彰台に上がれるとは思ってもいなかったよ。通常、1周目はちょっとポジションを上げられる。でも今日はそれができなかった。だからフロントタイヤにかなり負担を強いてハードブレーキングしてライダーを抜いていった」
「エネアはとてもスマートだった。彼の後ろにいてオーバーテイクをしようとしたけど、彼はおそらくタイヤ、それから彼が言っていたように体力を温存していると思った。それから彼はかなり激しく攻め始めた。ついていくのはとても大変だったよ。だから、自分のペースを維持しようとしたんだ」
「ジャック(・ミラー)もオーバーテイクするのが大変な相手だった。彼はすごくハードブレーキングだったからね。最後の2コーナーでは全てをかけたよ。バイクをうまく止めることができ、表彰台を獲得できた。僕たちにとってもスズキにとっても素晴らしい表彰台だ。スズキにとっては500回目の表彰台なんだ。うれしいよ」
「僕たちは昨年よりもよくなっている。エンジンが改善してストレートで以前のように負けていない。ただ、まだエアロダイナミクスの部分は改善しないといけないね。もちろんスズキはそこに取り組んでいる。とにかく、今日の結果についてはとてもうれしい」
■ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)/決勝:3位
「2022年は波乱のスタートになったよね。カタールではバイクが壊れ、第2戦では4位、先週はいろいろあった。たった4戦で表彰台に上がったんだから、ポジティブなことだよ。チャンピオンシップのランキングとしては7番手。そして、シーズンはとても長い。でも今はいい感じだ。僕の顔を見ればわかるように、レザースーツみたいに赤い。すごく頑張ったから」
「彼ら(バスティアニーニ、リンス)を引き離そうと頑張ったんだけど、彼らは僕の後ろで攻めていた。僕にはちょっとしたミスも何度かあった。エネアは僕の後ろにいて、終盤に何ができるかを考えていたんだけど、次のラップの11コーナーに入ったときに彼は深くブレーキングをした。彼を追いかけていたら、今度はスズキがやってきた。今回はアレックスの時間だったね。最後はクリーンなバトルだったし、いい勝負だったよ」
「彼らはレースをマネジメントしていたよ。でも、僕の目標はとにかく前に出て、ラップをまとめることだった。ペースを発揮することができてとても満足している。少なくとも16周はね。あとの4周分については次戦までに考えて、ポルトガルに向けていきたいね」
「チャンピオンシップはとても長い。2022年のMotoGPにはいろいろなことが起こるだろう。僕は表彰台を獲得した10人目。そして今は4戦を終えたところだ。チャンピオンシップはまだオープンで、本当のチャンピオンシップはヨーロッパから始まるだろう。でも、全体としてはここテキサスでの結果に満足しているんだ。以前もここで表彰台を獲得したことがあるけれど、再び表彰台に上がれてよかった」