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<p>悠木碧さんが『まどかマギカ』に出会って学んだこと | アニメイトタイムズ</p><p>【5年前の04/11公開👀】 #悠木碧 さんが『まどかマギカ』に出会って学んだこと #魔法少女まどかマギカ #声優</p><p>【アニメイトタイムズ】 時を遡ること2011年。約6年前に放送された『魔法少女まどか☆マギカ』(以下、まどかマギカ)は、当時のアニメ観を覆しました。キュートなビジュアルとは裏腹に作り込まれたダークなストーリーと衝撃の展開の数々は、多くのアニメファンを虜にし、今なお様々な話題…</p><p>おかげさまで、まどかは多くの方にとても愛されているキャラクターです。でも、まどかは、『まどかマギカ』のキャラクターたちの中でも特に色の薄いキャラクターなんです。キャラクター性として、普通であるということが彼女の個性なので、『まどかマギカ』を見るひとりひとりの中での“まどか像”が違うんですよ。 例えば、劇場版の『[前編] 始まりの物語』と『[後編] 永遠の物語』から入った方、アプリから入った方、ゲームから入った方、それぞれのまどかに対する印象が違うんです。それに、まどかは時系列を何度も行ったり来たりします。 でも、作品の中では、とても象徴的なキャラクターとして扱われるので、そこが難しいなと思います。みんなの思っている“まどか像”が違う中で演じるのはすごく難しいんです。みんなの理想としているまどかが、どこなのかが分からなくなったこともありますし、そこは未だに模索していて……。とにかくたくさんの人に愛されるキャラクターなので、長く演じていてもすごく緊張しますね。 ──その正解の糸口みたいなものは掴めているのでしょうか? 悠木: 私がいつもボイスチューニングする時に「最もまどからしいセリフっていうのを言ってみて」と言われたときにいつも言うセリフがあるんです。それは、みんなが思う「こんなの絶対におかしいよ」というセリフではなくて、「ほむらちゃん(暁美ほむら、CV:斎藤千和さん)」って呼ぶセリフなんです。とりあえず「ほむらちゃん」って呼ぶと、私の中にまどかが戻ってくる気がするというか……。ちょっとテンションを上げるチューニングをするときは「さやかちゃん(美樹さやか、CV:喜多村英梨さん)」って言うんですけどね。 まどかはいろんなことを自分の中で自問自答したりもするけど、最も多かったのが「友達の名前を呼ぶこと」だと思います。だから、そこでチューニングをしています。ただ、もちろんみなさんの中にいるまどかが、音の話だけでは決してないと思ってはいて……。 演じる上でのメンタルの部分に関しては、一緒に録れるときだったらほかのキャストの先輩方に頼ってみたりしています。あとは私の思う「まどかの素敵なところ」が出せたらいいのかなって。少なくとも、私ひとりが好きだと思っているまどかであれば、それはひとりにとっての正解ではあると思うので、自分のものになりすぎないように気をつけながらまどかに寄り添えたらいいのかなと思ってます。 ──みんなの好きなまどかの中心に、悠木さんの好きなまどかがいるからこそ、これだけ愛されている気もします。 そうだったら嬉しいですね。まどかは主人公だから、見てる方が自分を投影できるポジションでもあると思うんです。だから、色付けをあまり強くしてはいけないとも思っています。 まどかはすごく魅力的な子で、誰にも害がないところも、みんなが可愛いなと思うポイントになっていると思います。作中のキャラクターはみんなまどかのことが大好きなんです。でも、逆に言うとまどかのいいところって、害がないっていうところの一点なんです(笑)。だから、みんなまどかを守ってあげたいと思う。その害がないからこその正義感というのは、現代だからこその正義だなと私は思っています(笑)。これは私の意見ですけどね。 今の意見もごく一部で、まどかを愛してくれるみなさんそれぞれの中に、好きなまどかがいてくれたらいいなって思っています。まどかは、みなさんに育てていただいたキャラクターですから。 ──特に『まどかマギカ』は、悠木碧さんにとっても人生を変えた作品であると思います。本作に出会ってご自身の中でいちばん変わったことは何ですか? 悠木: まさに今話したことで、「キャラクターは私のものではない」ということに気づいたことです。役者さんによっていろんなお考えが有るとは思うんですが、身もふたもない言い方をすると、あくまでキャラクターは作品のものなんです(笑)。 一同:</p>