<p>【政界徒然草】首相悩ます「茂市戦争」なぜ分かり合えないのか</p><p>【政界徒然草】首相悩ます「茂市戦争」なぜ分かり合えないのか 茂木敏充幹事長と高市早苗政調会長による「茂市戦争」が顕在化し、岸田文雄首相を悩ませている。政界きっての「犬猿の仲」とされる2人だが、緊急経済対策の策定や公明党との協議などで2人の連携不足が露呈。</p><p>自民党執行部内で、茂木敏充幹事長と高市早苗政調会長による「茂市戦争」が顕在化し、岸田文雄首相を悩ませている。政界きっての「犬猿の仲」とされる2人だが、緊急経済…</p><p>自民党の全国政調会長会議に臨む(左から)高市早苗政調会長、岸田文雄首相、茂木敏充幹事長=4月4日午後、自民党本部(矢島康弘撮影) 自民党執行部内で、茂木敏充幹事長と高市早苗政調会長による「茂市戦争」が顕在化し、岸田文雄首相を悩ませている。政界きっての「犬猿の仲」とされる2人だが、緊急経済対策の策定や公明党との協議などで2人の連携不足が露呈し、夏の参院選を前に弊害も目立ち始めているのだ。2人はなぜわかり合えないのか。 6日午後の自民党本部の一室。茂木氏や高市氏ら党四役が囲むテーブルには、東京・赤坂で行列ができる老舗洋菓子店から取り寄せたイチゴのショートケーキが並んだ。茂木氏が高市氏の好物を調べ、特別に手配したのだ。猫舌の高市氏に配慮し、卓上にはアイスコーヒーまで準備された。 「コンビニでいいと言ったのに」。好物を前に相好を崩す高市氏。同席した遠藤利明選対委員長が「次の会合はチョコレートケーキがいい」と語ると、茂木氏は「政調会長の意見を優先します」と切り返した。ずっと高市氏の意向を尊重します-と下手を演出したのだ。高市氏は会合後、「今週は幹事長にご配慮いただき、私の好きな生クリーム系のケーキが出ておりました」と笑顔で語った。 特集・連載:</p>