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〈六月二十三日、軍は名草邑(なくさのむら)に到着した。そこで名草戸畔(なくさとべ)という者を討った……〉 日本書紀の神武東征のくだりのごくみじかい文である。名草戸畔の〈とべ〉は老婦人と辞典には載っているので、おそらく名草村をおさめた女首長が、天皇の軍に成敗されたらしい。 むくろは頭…