阪急バスは大阪大学の学舎間輸送を運行していた電気バスを、2022年4月11日(月)より一般路線にも投入し運行を開始する。
文:古川智規(バスマガジン編集部)
車両はBYD社製K8
投入される車両は中国BYD社製の大型電気バスK8のようだ。K8は大型車だが12m車ではなく10.5m車で、メーカー発表の諸元によると航続距離は220km。
投入路線は千里ニュウータウン線で千里中央・北千里・桃山台駅・南千里あたりで乗車チャンスがありそうだ。
車両デザイン
学内連絡バス運行時に発表された内容によると、車体のデザインは「ひととまちにやさしい阪急バス」をモットーに、環境を守り、次世代へとつなぐイメージをトリコロールの有機的なラインで表現。これを電気コードと見立てて、つながり(ひと、まち、想い)を印象付けるようなデザインとした。
車体をぐるっと囲むようにデザインされているトリコロールラインは電気回路をイメージし、車体側部の線は搭載されているバッテリー部分から出ており、最後は後部の電球のイラストへとつながっている。また車体は同社の環境対応車両でも使用している白をベースカラーとした。
車内の壁と天井はホワイトカラーで、窓が大きく光がたくさん入り、天気のいい日だと車内灯がなくても明るい印象。座席は従来のバスと同様、前方1列・後方2列で、後方の座席は一体型ではなく1席ずつ分かれている。
同型車に乗車した感想
阪急バスの車両ではないが、同型車に乗車した感想として、走行時の騒音は燃料電池車のトヨタSORA以上で、一般的なディーゼル車よりは静かという感じがした。
走りは電気モーター車独特のトルクフルな立ち上がりで、非常にスムーズ。路線バスとしては220kmの航続距離は特に問題にはならないと思われる。必要であれば営業所に入庫した時に急速充電できるからだ。
災害時や運行しないときには電力供給源としての利用もでき、運送目的以外でもさまざまな機会で活躍しそうだ。
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