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<p>冬アニメ『その着せかえ人形は恋をする』放送終了後レビュー・感想 | アニメイトタイムズ</p><p>【4月9日に公開した記事ランキング第2位】 冬アニメ『その着せかえ人形は恋をする』放送終了後レビュー・感想 #着せ恋</p><p>【アニメイトタイムズ】「ヤングガンガン」にて連載中の『その着せかえ人形は恋をする(以下、着せ恋)』。本作は、お雛様に心を奪われ、雛人形製作に没頭している主人公・五条新菜(ごじょうわかな)が、ギャルでオタクなヒロイン・喜多川海夢(きたがわまりん)と出会い、彼女の「コスプ…</p><p>それに対して「オタク属性」はどちらかというと暗く(突き抜けた明るいオタクキャラもいる)、ギャルとは対極なイメージだ。 その2つの属性が掛け合わさったキャラクターが『俺妹』の桐乃や『着せ恋』の海夢である。 上記で登場した『俺妹』のヒロイン・桐乃は「ギャルだけどオタク」であった。イケイケで明るい反面、「エロゲオタク」という個性を勝手に世間には理解されないマイナス面だと感じている。その陰と陽のギャップが魅力となっていた。 対して海夢は「ギャルだしオタク」なのである。自分の好きなものはとことん好きだし、隠さず突き詰める。自分の趣味を微塵も恥ずかしいと思わない。 ギャル属性のもつ底抜けの明るさ、芯のある行動と「オタク的価値観」がマッチすることにより、「海夢」というオリジナルな属性を生み出している。 昨今オタク趣味はどんどん主流になっており、海夢のように胸を張って「私は〇〇オタクです」と言える人も多い。そのような令和のオタク像を象徴するようなキャラクターであり、彼女のオタ活に共感できるファンも多いだろう。 私は桐乃側、平成のオタクだった。私がオタクとして過ごした学生時代は、今みたいに同世代の誰もが流行りのアニメを見ている状況ではなかった。私は桐乃のように自分のオタク趣味にどこか後ろめたさを感じていた。 そんな私からすると海夢が羨ましく思えた。自分の好きなものを堂々と好きだと言えて、コスプレまでして、オタクを謳歌している。また、あの姿をみると「好きなものは好きって言って良いんだ!」と自分を肯定された気さえしてしまう。これは新菜が海夢に惹かれていく要因でもある。 今のオタクを共感させつつ、私のような想いを抱いていた人にも元気を与えるキャラクターが海夢であり、その魅力に引き付けられ作品を楽しむことができた。</p>