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玄宗はこの日、貞観殿(じょうがんでん)で祝いの宴をおこなった。皇子や近臣、宦官、妃嬪(ひひん)ばかりか、諸国からの使者まで招いた盛大なものだった。数えで五十二歳、現代風に言えば満五十一歳である。『論語』には「五十にして天命を知る」と説かれているが、この頃の玄宗にはそうした人間的な…