● 国民を苦しめる恐るべき「スタグフレーション」
スタグフレーションが始まっているーー。
最近、そういう論調を見かけることが増えている。
「スタグフレーション」とは、物価が継続的に上昇する「インフレーション」(インフレ)と、経済の停滞を意味する「スタグネーション」を組み合わせた造語である。
一般的に、好景気で消費や投資が旺盛で、需要が供給を上回るような場合には、物価が継続的に上昇してインフレになる。いわゆる「デマンドプル・インフレ」である。
この種のインフレは、経済成長に随伴する現象である。物価は上昇しているが、同時に、経済は成長し、国民の所得も増えているので、国民生活は必ずしも苦しくならない。物価上昇率が数%程度のマイルドなものであるならば、デマンドプル・インフレは、むしろ、望ましいものと言えるだろう。
ところが、インフレであるにもかかわらず、経済が停滞するというのが、「スタグフレーション」という現象である。物価が上昇しているのに、経済が停滞し、国民所得も増えないのであれば、国民の生活は苦しくなる。そのようなスタグフレーションの時代が到来したとすれば、それは実に恐ろしいことである。
このスタグフレーションという現象は、実は、資本主義経済では、長く忘れられていた。前回のスタグフレーションは、1970年代である。スタグフレーションという造語も、この時に生れた。
当時のスタグフレーションは、主に、二度の石油危機による原油価格の高騰が引き起こした。需要の増大というよりは、供給が大きく制約されることで起きる「コストプッシュ・インフレ」となり、それが打撃となって不況が併発し、スタグフレーションとなったものと考えられる。
(略)
引用元: ・日本経済を壊滅させる「スタグフレーション」に警戒せよ 衰退の一途を辿る日本経済にとどめを刺すことにも… [デデンネ★]
もう手遅れですよ
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