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M3ツーリングはおそらくコンペティションと湾曲型ワイドスクリーンのみの設定となる。BMWは、おそらく2022年に、初のシリーズ生産されるM3のツーリングモデルを導入すると思われる。大型のワイドスクリーンコックピットを搭載し、コンペティションとしてのみ登場するようだ。

BMW M社(M GmbH)は、2020年夏、BMWがM3ツーリングを量産することを正式に発表した。
「M3エステート」仕様がトップマネジメントに承認されたのは今回が初めてで、ついに今年、2022年に発表される可能性がある。
M社は今年50歳を迎えるので、それにふさわしいモデルの1台だ。
それまでは、BMWは、ティザー写真を送り続ける。

現在、インスタグラム上で新しい画像がいくつか出ている。
そこでは、スウェーデンの凍った湖の上で、やはりしっかりとカモフラージュされた「M3ツーリング」が、新たなディテールを明らかにしている(と言っても、このカットだと、巨大なキドニーグリル以外は普通の3シリーズのツーリングと言っても通じるような感じだが)。
このモデルには、電気自動車「iX」でデビューした、大型曲面ディスプレイを備えたBMWの最新インフォテイメント「iDrive 8」が搭載されている。
そには、12.3インチのデジタルコックピットと、14.9インチのセンターディスプレーが曲面ガラスの下に収まっている。

ツーリングは、iX(写真)の内装に用いられた曲面ガラスの下に2つのスクリーンが組み合わされるようだ。

この大画面ユニットの背面は、クルマを少し上から見たティザー画像で確認することができる。
これに伴い、インテリアも縮小されるようだが、「M3ツーリング」では、クラシックなロータリープッシュボタンスイッチも継承されるようだ。
「3シリーズ」で新しいインテリアを採用するのは、おそらく「M3ツーリング」が初めてではなく、その前に大型ディスプレイを搭載した通常の「3シリーズ」のフェイスリフトが控えているはずだ。

Mエステートは、視覚的な楽しみを提供するものでなければならない。

しかし、「エステートM3」がディーラーのショールームに並ぶのは、2023年までかかるかもしれない。
ブラックディフューザーを備えたマッシブなエプロンは、エステートリアとよく調和している。
4本のテールパイプと縦型リフレクターも同様だ。
フロントに関しては、BMWが「ツーリング」にもジャイアントサイズのダブルキドニーグリルを与えることが強く想定される。

エンジンに関しては、BMWはこのエステートに全輪駆動と自動変速機を備えた、よりパワフルな「コンペティション」モデルのみを提供するとの噂が絶えない。
このため、480馬力の後輪駆動+MTのベースモデルが省かれることになり、伝統主義者にとっては残念なことであることは間違いない。
しかし、BMWの伝統的な美点である直6エンジンは、少なくとも残されることになったことは朗報だろう。
ツーリングは、これをそのままサルーンから受け継いでいると思われる。
つまり、3リッターの排気量とツインターボで510馬力と650Nmの出力ということだ。
しかし、重量が増えるため、0-100km/hまでのスプリントは3.5秒より少し遅くなるはずだ。

Text: Peter R. Fischer, Katharina Berndt and Moritz Doka
Photo: BMW AG