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(慶應義塾大学出版会・4620円) 昭和時代、ラジオは圧倒的な声だった。日本のラジオ放送は1925(大正14)年に愛宕山の東京放送局より始まる。新鮮な娯楽だったラジオは37年の盧溝橋事件以降、戦争に密着する。大本営発表の戦況報道を発信し、日本の勝利を連呼した。しかし敗戦。昭和天皇の「玉音放送…