4月8日(金)、週末に開催される第1・2戦を前にした全日本スーパーフォーミュラ選手権の金曜専有走行が静岡県の富士スピードウェイで行われ、終盤のアタックでタイムアップを果たした宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)がトップタイムをマークした。
朝から好天に恵まれ、ドライコンディションとなったこの日の富士。セッション開始の14時10分時点では、日向は暖かいものの、1コーナー方向からはやや強い風が吹き、肌寒さも感じるコンディションとなった。ホームストレートは向かい風だ。
この90分間の専有走行では、序盤の30分でオーバーテイクシステム(OTS)の“試し打ち”が許されたほか、後半の60分では“予選アタックライト”(OTSライトが黄色に点滅して、予選アタック中であることを周囲に示す)の運用テストも行われている。
セッション序盤でまずは山下健太(KONDO RACING)が1分22秒164というトップタイムをセット。関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)、野尻智紀(TEAM MUGEN)と、オフのテストから好調な陣営が上位に名を連ねた。
開始30分を前に、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分22秒152とトップタイムを塗り替える。
さらにセッション開始1時間を前に、ルーキーの三宅淳詞(TEAM GOH)が下位から一気に5番手までポジションアップを果たした。
残り20分を切り、大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)が3番手へ。さらにその直後、サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)が1分22秒060をマークしてトップタイムを更新。続いて笹原右京(TEAM MUGEN)が2番手へタイムを上げ、残り10分、最終アタック合戦に突入していく。この時点でも、全21台が1秒以内という大接戦だ。
最終アタックでは大津弘樹(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)大津弘樹がまずは2番手へとポジションを上げるが、ここで宮田が全体ベストを更新。1分21秒822をマークして、トップに立った。
牧野が2番手にポジションを上げ、野尻も最後のアタックで5番手へ。各車がタイムアップを果たすなか、大嶋和也(docomo business ROOKIE)が最終パナソニックコーナーでコースオフする場面も。その直後、90分間のセッションが終了となった。
トップタイムは宮田が奪い、以下牧野、フェネストラズ、大津、野尻、関口と続くトップ6のオーダーとなった。トップ11台がコンマ5秒以内に入る接戦となっている。
この週末、土曜日に第1戦の予選と決勝、日曜日に第2戦の予選と決勝が行われる2レース制のフォーマットを採るスーパーフォーミュラ。9日土曜日は9時30分から、第1戦の予選セッションが行われる。