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<p>『ダイの大冒険』のヒュンケルとは、『あしたのジョー』における矢吹丈である──少年漫画の金字塔を下敷きにすることで、『ドラクエ』は漫画としても成功を収めた</p><p>『ダイの大冒険』のヒュンケルとは、 『あしたのジョー』における矢吹丈である 少年漫画の金字塔を下敷きにすることで、 『ドラクエ』は漫画としても成功を収めた</p><p>『ダイの大冒険』は、『ドラゴンクエスト』を少年漫画化する上で『あしたのジョー』をひとつのお手本とすることで、単なる人気ゲームの漫画化という範疇から超えて独立した漫画作品!ヒュンケルを始めとした『あしたのジョー』的な「完全燃焼」を果たすキャラクター達を振り返る。</p><p>『ダイの大冒険』は『あしたのジョー』の影響を濃厚に受けている。この文章の冒頭で違和感を覚えた人も、ここまできたらある程度は納得して頂けただろうか。 興味がある人はこのふたつの漫画をどちらも読み比べてみると良いのではないかと思う。特に、 思った以上に『ダイの大冒険』は「拳闘」の要素を強く含んでいる ことに注意して読んで頂きたい。 だが、『ダイの大冒険』という物語はここでは終わらない。ヒュンケルやハドラーといった『あしたのジョー』的なキャラクターたちは、最終戦である大魔王バーンと戦う前に、見事に「完全燃焼」を果たして、戦いの一線からは退いてしまう。つまり、 『ダイの大冒険』の最後の戦いは、「完全燃焼」を目指して己を燃やし尽くすキャラクターたちの競演ではなくなる</p>