<p>南岸低気圧で関東に雪が降るには…近づきすぎると雨?(tenki.jpサプリ 2022年02月06日) – tenki.jp</p><p>【南岸低気圧で関東に雪が降るには…近づきすぎると雨?】 ここ最近「JPCZ」なる気象ワードがニュースにもよく取り上げられていますが、太平..</p><p>ここ最近「JPCZ」なる気象ワードがニュースにもよく取り上げられていますが、太平洋側にお住まいの方は「南岸低気圧」のほうが馴染みがあるかもしれません。特に冬、関東南部平野部などの太平洋側で雪が降るのは、専らこの南岸低気圧のためです。南岸低気圧による降雪予想は、諸々の条件が複雑に絡み合うためかなり難しく、気象庁HPでも「予測が難しい現象」の1つとして挙げられています。</p><p>南岸低気圧は発達するかどうかだけでなく、陸地との距離によって、関東への天気の影響が変わります。南岸低気圧が陸地から比較的近いコースを進むか、離れたコースを進むか次第で、雪が降るか、雨が降るか、それとも何も降らないか決まるのです。 具体的には、南岸低気圧の進路が北よりだと、関東に降水域と暖かい空気をもたらすので、降るものは雨になりやすいのですが、進路が南にずれて八丈島の少し南を進むと、降水域と共に北から冷たい空気を引き込むので、関東では降るものが雪になりやすく、大雪になることもあります。一方、南岸低気圧が更に南よりを進むと、関東では雲が多いものの、降水域そのものがかからず、何も降らないことが多くなります。 南岸低気圧が予想される場合、注目すべきはその進路ですが、関東で大雪になるかどうかは、低気圧の進む速度、気温の低下、湿った空気の流れ込みなどによっても変わります。関東で大雪になると、交通機関に影響がでるおそれもありますので、最新の気象情報や交通情報を、こまめに確認してください。 近すぎず、遠すぎずの距離は○○○? 関東の天気は、南側の沿岸部を進む「南岸低気圧」の進路次第で大きく変わります。主に3パターン挙げられますが、注目すべきは「八丈島」の北を通るか南を通るか?という部分です。 ※諸説あります 1. 南岸低気圧が八丈島の北を進む場合、関東には低気圧の降水域がかかり、暖かい空気も流れ込みます。そのため降るものが雪ではなく、雨になりやすいのです。 2. 南岸低気圧が八丈島の少し南を進む場合、関東には降水域がかかる一方、北から冷たい空気を引き込みます。そのため雪が降りやすく、時には大雪になるのです。 3. 南岸低気圧が八丈島の南を進む場合、降水域そのものが、関東の陸地まで届かず、雪も雨も降らないことが多くなります。ただ、冷たい空気が南下するため、関東では、雲が広がりやすくなるのです。 南岸低気圧の進路と八丈島の位置関係は、関東の雪を予報する目安の一つではありますが、決め手はこれだけではありません。関東で大雪になるかどうかは、低気圧の発達度合い、進む速度、気温の低下、湿った空気の流れ込みなどで変わります。(1.のように雨でも、降り方が強まると、周囲の空気が冷やされて雪に変わることもあります。)関東では、普段、雪にあまり慣れていないため、最新の気象情報をこまめに確認し、雪が予想される場合は、早めの対策を心がけてください。 【注】</p>