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「震災後、一度も近づけなかった海に行けた」。2018年秋、砂の彫刻家の保坂俊彦さん(47)が受け取った一通のメールに、そう書かれていた。送り主の女性は、宮城県東松島市の月浜海水浴場で保坂さんが手掛けた砂像を見るため、「気づけば砂浜を歩いていた」という。制作歴は20年以上に及ぶが、こうした…