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「十六世紀にも十八世紀にも活動したものが二十世紀の千九百何十年かにまた活動を始めないと保証しうる学者もないであろう」(1931年『時事雑感』)。物理学者の寺田寅彦は汽車の窓から夕日に染まる富士山を仰ぎ、噴火の危険性に考えを巡らせている。 静岡、山梨、神奈川の3県と国などでつくる富士山火…