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レクサスのEV・SUV RZ450eが4月20日に発表! 今判明しているすべてお伝えします!

 2022年4月5日19時に新たなティザー写真が公開されたレクサスRZ。合わせて、4月20日に発表することが明らかにされた。公言通り、2022年中の発表・発売となるようだ。

 レクサスは、2030年までにBEVをフルラインナップし、2035年にはBEVラインナップ比率を100%にすると明言した。その足掛かりともなるRZが、間もなく発表され、販売を控えている。

 注目が集まるレクサスRZについて、現在判明している情報を、すべてお伝えしていきたい。

文/佐々木 亘、写真/レクサス

【画像ギャラリー】新たなティザー写真公開!! レクサスBEV専用車RZがベールを脱ぐ!!(5枚)画像ギャラリー


■正式発表は4月20日! レクサスBEV専用車、RZがベールを脱ぐ

2021年3月に公開されたレクサスエレクトリファイドLF-Zコンセプト

 2019年に登場した、LF-30 Electrified、2021年3月に発表されたLF-Z Electrifiedを原型として、市販モデルにブラッシュアップしたのが、レクサスRZだ。

 LF-Z Electrifiedは、全長4880×全幅1960×全高1600mmのボディサイズで、ホイールベースは2950mm。BEVで、航続距離はWLTPで600kmを設定していた。

 LF-Zの勢いそのままに、RZへの期待は高まるが、現実的には先行して発表されているbZ4Xがベンチマークとなる。これにレクサスなりのアレンジを加えたのが、RZ450eとなるはずだ。

 ボディサイズはbZ4Xから多少拡大され、全長4,700mm×全幅1,865mm×全高1,650mm程となるだろう。NXよりは大きくなるが、現行のRXには少し足りないくらいだ。

 リチウムイオン電池の電力量は90kWh、モーター出力は前後共に150kWとし、最大出力は300kW程度となる。なお、駆動方式は、新開発の電動4輪駆動力制御システムのDIRECT4を採用する予定だ。(各数値は筆者予想)

 LF-Z Electrifiedの発表で期待されていた、加速性能や運動性能は、RZの次に生み出される予定のスポーツBEVへ引き継がれるだろう。低重心やプロポーションにこだわり、加速タイムは2秒前半、航続距離700kmオーバー、全個体電池の搭載も視野に、ハイパフォーマンスBEVの実現を目指す。

 RZの正式発表は4月20日。新たな進化を遂げた、レクサスEVのステージは、間もなく幕が上がる。

■ティザー発表で判明した内容は

CAP→今回発表されたティザー写真2枚のうちの1枚。RZ450eのフロントマスク
もう1枚のティザー写真は今回初めて発表されたインテリアの写真。アナログ世代には驚きのステアリング形状だ

 今回発表されたティザー写真は2枚。フロントフェイスとコクピットの様子が分かる。

 まずはエクステリアから。最近のレクサスに多い、L字のクリアランスランプをヘッドランプユニット上部に装備するデザインだ。

 ヘッドランプユニットをよく見ると、LEDの3眼タイプであることが分かるが、一番外側に丸形のライトらしきものが確認できる。これはハイビームなのか、別の機能を持つものなのか、今のところはよくわからない。

 ボンネットからスピンドルグリルの造形へ向けられたキャラクターラインは、NXのデザインに近い。BEVモデルらしく、グリルレスのようだが、陰影によりスピンドルを形作るのは、新しい試みだ。逆光線からは従来車と同じように、黒いグリルがある様に見えている。

 インテリアで目を引くのは、bZ4Xと同じくヨーク型のステアリングだ。市販モデルでも採用されるのか、オプション設定か、はたまた円形ステアリングに戻るのかは、今のところ分かっていない。

こちらはトヨタbZ4Xのコクピット。ステアバイワイヤシステムと異形ステアリングホイールを組み合わせたワンモーショングリップをトヨタ初採用(一部グレード)。ステアリングの回転角度を持ち替え不要な約プラスマイナス150度に設定。Uターンや車庫入れ、ワインディングロード走行時などでドライバーの負荷を大きく低減

 このままヨーク型が採用されれば、レクサス初の装備となるが、先日のバッテリーEV戦略に関する説明会で、豊田章男マスタードライバーが乗っていたプロトタイプのRZは、通常の円形ステアリングだった。どちらが正式採用されるか楽しみだが、個人的にはヨーク型ステアリングでRZを操縦してみたい。

 内装の全体的なデザインは、現行型のNXに似ている。タッチディスプレイの上部にエアコン吹き出し口が移動し、ハザードスイッチも上へ動いた。メータ類には奥行き感が感じられ、LCのようなスポーツラグジュアリーの雰囲気も纏う。

 シフトレバーは、シフトバイワイヤ式を採用すると思うが、ノブの形状が従来車とは大きく異なる。丸形ノブを採用し、しっかりと握るというアクションよりは、指先で転がすような操作感になりそうだ。

 ドライブモードスイッチがインパネ部には見当たらないのも気になるところ。もしかすると、シフトレバーと一体化している可能性もある。

 NXから始まった次世代レクサスを継承しながら、BEVならではの新しさも垣間見える2枚の写真。全体像の発表は、4月20日に専用サイトからオンライン形式で行われる模様だ。

■気になる発売はいつになるのか

 前回、年内ギリギリの12月末の販売開始、遅くとも2022年度中(2023年3月)までの発売が見込まれるとお伝えしたが、販売開始時期は少し前倒しされそうだ。

 2022年のレクサスは、8月~9月に現行車の一斉年央改良が入り、10月にはCT200hが生産終了を迎える。さらに、RXのモデルチェンジも囁かれており、2022年後半は話題性が目高まるだろう。注目の集まるこのタイミングで、RZを市場投入する可能性が高くなってきた。

 正式なスケジュールはまだわからないが、販売店では「夏から秋頃に販売されるので、よろしくお願いします」と声を掛けられるレクサスオーナーが増えている。ディーラー周辺の動きからも、8月~9月頃の販売開始が濃厚だろう。

■気になる価格や販売方法は?

トヨタ bZ4X

 先ごろイギリスで発表されたbZ4Xの現地価格は、ベースモデルで41,950ポンド、日本円では671万2000円となる。(4月4日現在の為替レート 1ポンド=160円で計算)最上級グレードは51,550ポンドで、日本円では824万8000円だ。

 bZ4Xのライバルになる日産アリアは、日本価格539万円~740万800円と既に発表済み。bZ4Xとアリアのイギリス販売価格は非常に近く、bZ4Xの日本価格はイギリス同様、アリアに近づくことが予想出来る。

 その上で、bZ4Xの価格帯からRZの価格を予想していきたい。

 トヨタモデルに対して、約200万円アップがレクサスプライスとして設定されることが多い。ランクルのZXとLXのベースグレードの価格差は520万円あるが、これは稀なケースで、ハリアーとRXや、プリウスとCT、クラウンとGSなど、近しいサイズ感のクルマは、レクサスの方が200万円程度高く販売されてきた。

 bZ4Xの上級グレードが700万円台中盤と予想できるので、そこから200万円高の、900万円程度がRZ450eのスタートプライスとなるのではないか。

 ちなみに、先だってBEVが販売されているUXでは、ハイブリッドのUX250h(version L)が518万4000円、BEVのUX300e(version L)が635万円だ。

 当時のHEVとBEVの価格差でも116万円ある。昨年発表されたNXのプラグインハイブリッドは714万円(version L)だから、新型BEVとなれば、ここから200万円弱の上乗せは、ありえない話ではないだろう。

 販売方法は、サブスクのみという見方もあるが、通常通りの現金やローンでの購入もできると思う。ただし、部品調達などが厳しい現状、当初の数年間は台数限定での販売か、台数調整の利きやすい販売方式をとる可能性が高そうだ。

 世界中にひしめくBEVのライバルと比較して、レクサスはどのような評価を受けるのか。すべては4月20日に、明らかとなる。待ち遠しいかぎりだ。

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