400年前、天塩は北日本有数とも言える交易拠点だった。天塩川河口部には慶長年間(1596―1615年)に「テシホ場所」が設置された。ここを媒介し、天塩川沿いの蝦夷地内陸部との舟運(しゅううん)、日本海沿岸を巡る物流、さらに樺太を通じて大陸の物産を交易していた。天塩は、これら三つの交易ルート…
400年前、天塩は北日本有数とも言える交易拠点だった。天塩川河口部には慶長年間(1596―1615年)に「テシホ場所」が設置された。ここを媒介し、天塩川沿いの蝦夷地内陸部との舟運(しゅううん)、日本海沿岸を巡る物流、さらに樺太を通じて大陸の物産を交易していた。天塩は、これら三つの交易ルート…