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息子、高3の夏。「僕、東京の大学へ行ってもいい?」「え? なんで東京なんよ。関西にもええ大学いっぱいあるのに」「寂しいから行くな」。素直にそう言えたら、どんなに楽だったろう。結局、息子は翌年の春、東京の大学に進学する。庭の桜が咲く前に彼は一人で旅立った。駅の改札口で涙をこらえて見送…