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Windows11のアップグレード失敗から始まる話

Windows10からWindows11にアップグレードするため、Windows11ダウンロードサイトにある「Windows11インストールアシスタント」を利用して、アップグレードを試みました。しかし、最後の仕上げとしてWindows11のインストール終了後に再起動したらブルーの画面が出てWindowsを起動することができなくなりました。幸い、Acronis True Imageで定期的に自動でシステムバックアップを外付けのハードディスクに取っていたので、AcronisのブータブルUSBメディアで以前のWindows10を復元することにしました。

ブータブルメディアから起動できない

しかし、Windows10を復元したくても、USBメモリからAcronis True Imageの起動中に以下の画面が出た時点で止まったままになり、メニューが表示されるまで辿り着けませんでした。肌感覚ですが、特に最近の4Kモニター搭載のノートパソコンやWindowsタブレットでこのエラーに遭遇する気がします。

Video mode setup error: Error 0x1480006:
The video framebuffer parameters are invalid.
| line: 0xac98503a7af41d1
| K:/51/loader/efi/video_gop.cpp:522
| function: SelectBestMode
| $module: bootwiz_efia64_51
Kernal console may work incorrectly.

この内容を基に検索して調べると以下のページがヒットしました。

原因

Acronis True Image 2019以前で作成されたLinux版のブータブルメディアに含まれるEFIローダーに問題があるようです。私の使っているのはAcronis True Image 2019と2018でしたので、これに該当していました。

対処方法

対処方法としては以下の方法があることがわかりました。

  • WindowsPE/REベースのブータブルメディアを使う。
  • 修正済みのEFIローダーに入れ替えてLinuxベースのブータブルメディアを作り直す。
  • Acronis True Image 2020以降を使う。

今回、私はWindowsPE/REのブータブルメディアを使う方法で解決しました。

私のPCにインストールされたAcronis True Image 2019を起動し、ツールメニューの「ブータブルメディアビルダー」よりWindowsベースのブータブルUSBを作成しました。

ただし、これを行うにはWinPEベースのメディアを作成するためには、事前にWindows ADKをメディアを作成するパソコンにインストールしておくことが必要です。たまたま私のPCには予めインストールしてあったのですんなり簡単に作成できました。

Windows ADKのインストールについて

Windows ADKがインストールされていないPCでWinPEベースのブータブルメディアを作成しようとすると、以下のようにWindows ADKWindows PE Addonのインストールを求められます。

Acronis True Image Windows ADKをインストール

インストールはとても簡単です。画面の指示に従い、画面上のリンクをそれぞれクリックすれば、ブラウザが起動し、必要なインストーラーのダウンロードが行われます。あとはダウンロードされたファイルを実行し、特に細かい設定はしなくても次々に進めて行けば、インストールが完了します。

Windows ADKWindows PE Addonのインストールが完了すると、Acronisメディアビルダーの画面が自動的に次の画面に進み、事前に組み込みたいドライバがあれば組み込んで、WinPEベースのブータブルメディアを作成することができます。

Acronis True Image でWindowsPEベースのブータブルメディアを作成の際、ドライバを組み込むことができる。

解決できた!

このWinPEベースのブータブルUSBメモリで復旧したいパソコンを起動したところ、無事にメニューを表示するまで起動することができ、バックアップイメージからWindows10を復元することができました。

ちなみに、『修正済みのEFIローダーに入れ替えてLinuxベースのブータブルメディアを作り直す方法』を前述のアクロニスのページを見て試しましたが、解決に至りませんでした。