4月1日から3日にかけて、佐賀県の唐津市を中心に全日本ラリー選手権第2戦『ツール・ド・九州2022 in 唐津』が開催され、ヘイキ・コバライネン/北川紗衣組(AICELLOラックDL速心FABIA)が総合優勝を飾った。前戦の新城でJN1デビューウインを飾った同コンビは開幕2連勝を果たしている。
開幕戦新城を皮切りに全8戦が行われる2022年シーズンの第2ラウンド、その舞台となる唐津は計10本のSS、合計距離約68kmのターマック(舗装路)ステージで争われた。
2日(土)午後、晴天のもとドライコンディションでスタートしたラリーでは、前戦ウイナーのコバライネンが好発進。SS1でトップタイムをマークすると、SS2以降3本のステージでも最速タイムで総合トップを快走し、初日の4SSを終えた段階で総合2番手につけた奴田原文雄/山本磨美組(ADVAN カヤバ KTMS GRヤリス)を20.6秒引き離してみせた。
SS5~10の計6本のSSで争われた最終日も、元F1ドライバーでスーパーGT GT500王者でもあるフィンランド人のスピードは衰えず。レグ2すべてのステージでベストタイムを叩き出し、2戦続けての全SSベストの圧勝で開幕2連勝を飾った。
コバライネンのシュコダに続く総合2位となったのは、前日も2番手につけた奴田原駆るGRヤリス。トップとの差は44秒9だった。なお今戦、奴田原はコドライバーの東駿吾が入社式に出るために第2戦を欠場した影響で、山本とコンビを組んでの参戦となった。
昨季、トヨタでチャンピオンを獲得した勝田範彦/木村裕介(トヨタGRヤリスGR4ラリー)は初日に首位から33秒おくれ、最終的には1分03秒7の差で総合3位フィニッシュ。2戦続けての表彰台を確保した。総合4位は鎌田卓麻/松本優一組(WinmaX DLシムス WRX STI)、総合5位には眞貝知志/安藤裕一組(トヨタGRヤリスGR4ラリー)が入っている。
JN2クラスは中平勝也/島津雅彦組(DL SYMS R-ART 86 R3)が開幕2連勝を達成。JN3では山田啓介/藤井俊樹組(K1ルブロスitzzソミック石川YH86)、JN4では鮫島大湖/船木佐知子組(el・DL・正和・ANIKI スイフト)が今季初優勝を飾った。
JN5クラスは天野智之/井上裕紀子組(豊田自動織機・DL・ヤリスRS)が連勝を飾り、JN6では海老原考敬/山岸典将組(スマッシュ DL itzz ヴィッツ)も2戦続けてのクラス優勝を果たしている。
2022全日本ラリー選手権の次戦は、ターマック連戦の第3ラウンドとなる第3戦久万高原ラリーだ。同イベントは4月28日から5月1日にかけて、愛媛県上浮穴郡久万高原町で開催される。