Team LeMans with OIRC プレスリリース
2022年4月5日
片山義章が予選の不運をはねのけ2連続3位表彰台!
チーム全体で一丸となって、大きなリカバリーを発揮。
各位
株式会社チームルマンは、新たな若手ドライバー育成プログラムの一環として、株式会社岡山国際サーキットの協力のもと、2022年度フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ (FRJ)に「Team LeMans with OIRC」としてフル参戦を開始。まずは4月2~3日に富士スピードウェイで開催された第1大会で片山義章選手が3レース中、2度の3位表彰台を獲得しました。
岡山国際サーキットでのシェイクダウンで好タイムをマークし、順調な仕上がりを見せていた6号車ですが、富士スピードウェイでは一転してフリー走行からマシンの感触がいまひとつで、タイム的にも厳しい状態に置かれました。ドライバーの片山義章選手と小堀顕エンジニアはデータやオンボードカメラの映像からセットアップの方向性を修正し、予選に挑みました。
土曜日に行われた15分間、2回の予選は、10分のインターパルを持って実施されました。予選1回目のベストタイムがレース1のグリッド、予選2回目のベストタイムがレース2のグリッド。そして両予選のセカンドベストタイムのうち上位がレース3のグリッドという予選方式です。
予選1回目の走行開始からストレート速度が伸びず、ハンドリングも決まり切ってはいない状況だった6号車は1分39秒842で予選6番手に沈みました。しかし短いインターパルでセットアップを修正し、予選2回目は1分38秒260で4番手につけました。セカンドベストタイムでは全体の6番手となり、レース1が3列目6番手、レース2が2列目4番手、そしてレース3が3列目6番手からという、厳しい決勝スターティンググリッドとなりました。
予選終了後、ストレートスピードの遅さに関して原因を究明したところ、エンジン電装関係に問題が発覚。また左前輪のハブにも問題を抱えていたころがわかり、決勝に向けてメカニックたちはすべてのパーツを入念にチェックし、万全の体制を期しました。
午後の決勝レース1は、スタートから素晴らしいダッシュを見せた片山義章選手が1コーナーまでに4番手に浮上。ダンロップコーナーへのブレーキング競争でさらに1台をパスし、3番手でホームストレートに戻ってきました。
マシンのペースも悪くなく、タイヤが温まり燃料が軽くなるに連れてどんどんペースもアップし、時には全体での最速タイムをマークする走りを見せましたが、2位には僅かに届かずチェッカー。まずは3位表彰台を獲得しました。
日曜日は雨。視界の悪いウェットレースとなりました。2列目グリッドということでスタートに賭けていた片山義章選手でしたが、安全のためレースはセーフティカースタートとなり、4番手のまま1周目のコントロールラインを通過。しかし2周目のヘアピンで前車がスピンし、大きくポジションをダウン。労せずして3番手に浮上した6号車でしたが、スピンした車両がセーフティカー走行中に次々と前を行く車両をパスし、6号車も抜いてポジションを戻してしまいました。
チームは当該車両になんらかのペナルティが出されることは理解していましたが、実質3番手にいる片山義章選手は、4周目のレース再開時に当該車両に前を阻まれることとなり、2番手との差を詰め切れないまま当該車両がドライブスルーペナルティを受ける5周目までに、前車に2秒以上の差をつけられてしまいました。
しかし雨の中、片山義章選手はハイペースで前車を追い、毎ラップ全体のファステストラップを更新する勢いでその差を縮めましたが、レースは30分の時間制となり2周を残してチェッカー。自身にとっては悔しい3位表彰台となりました。
午後の第3レースもコンディションは変わらず、セーフティカースタートとなりました。6番手スタートの片山義章選手は4周目にレースが再開されると積極的な攻めのレースを見せ、コカコーラコーナーで1台をパスし、再びダンロップコーナーで前を行くマシンに迫りました。しかし2台が並走するかたちで右、左のコーナーを抜ける際、接触を避けるためにラインをアウト側に振った途端、ウェット路面に足を取られ痛恨のスピン。大きくポジションを落としてしまいました。
冷静に状況を把握したチームと片山義章選手はそこから諦めることなく追い上げを開始。8番手のポジションから着実に前を行くマシンを仕留め、最終的に4番手でチェッカー。素晴らしいリカバリーを見せてシリーズポイントを加算しました。
●Team LeMans with OIRCドライバー 片山義章のコメント
「シェイクダウンテストでの調子が良かっただけに、今回のレースは3連勝する意気込みで臨みましたが、応援してくださる皆さんに申し訳ない結果となってしまいました。
予選でストレートスピードが伸びず、富士スピードウェイでは絶望的な状況でしたが、チーム代表の古場さんやエンジニアの小堀さんが必死で原因を解明してくださったので、決勝レースではハンディなく戦うことができました。
レース1ではスタート勝負でうまくポジションを上げ、終盤のペースも悪くなかったのですが、2番手の選手もまったくミスをせず、抜くにはいたらないまま3位でした。
レース2はセーフティカースタートだったので、雨の中、タイヤを温めることだけに集中してレース再開を待ったのですが、セーフティカー走行中にスピンして脱落したマシンがポジションを戻してしまい、再スタートで実際の2番手との差を縮めることができませんでした。レースが始まると、気温の低さから全然タイヤが満足に温まっておらず、前を行くマシンもそうでしたが、すべてのコーナーでスライドしまくっている状況でした。ストレートですら難しいコンディションで、前を行くマシンとの距離をなんとか縮めていきましたが抜ききれませんでした。同じ3位でも、悔しい3位でした。
レース3は、接触したかなと思うほどギリギリの接近戦でスピンしてしまい、そこから無我夢中で追い上げての4位。1ポイントでも多く獲得したかったので、自分の走りには満足です。全体的なペースも悪くなく、次戦岡山大会で雪辱を果たします」
●(株)チームルマン代表取締役 太田雅文のコメント
「若手ドライバー育成と共に、若いエンジニアの育成も兼ねてFRJに参戦したのですが、チームは非常に勝利に対して貪欲で、フォーミュラレースの魅力を再認識できたレースでした。結果は予選でのトラブルがすべてではありましたが、ドライバーもエンジニアもとても頑張ってそのリカバリーをしてくれたと思います。とても良い経験となった開幕戦でした。今後、チームはFRJに挑戦したい若手ドライバーも募集しますので是非ご連絡ください」