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(開高健記念会・1870円) 没後三十年以上になるいまも開高健が熱く読まれているのは、内へ向かう孤独と、行動する作家として外へ向かう活力が混在している魅力があるからだろう。求心力と遠心力が微妙に溶け合っている。 『開高健全作品』(新潮社)と『開高健全ノンフィクション』(文藝春秋)の二つ…