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<p>「後ろ手に縛られ後頭部を撃たれた」市民300人以上の遺体“大虐殺”か…ロシア側否定</p><p>「後ろ手に縛られ後頭部を撃たれた」市民300人以上の遺体“大虐殺”か…ロシア側否定</p><p></p><p>[2022/04/04 15:13] ロシア軍が撤退したキーウ近郊で、300人以上の遺体が見付かりました。ウクライナ側は、映像や写真を元に「大量虐殺された」と訴えています。 ■キーウ州全域“奪還” 北部では… 「神様ありがとうございます」と、涙ながらに感謝の言葉を伝える女性。現地メディアが伝えた、ウクライナ軍が奪還した北部・チェルニヒウの村とされる映像です。 ■破壊された世界最大輸送機「夢」 キーウ近郊の軍用空港「アントノフ空港」も奪還されました。この空港にあったのは、世界最大の輸送機「ムリーヤ」。「夢」という意味を持つ、世界で1機しかない機体です。 メンテナンス中に、ロシア軍の侵攻が起こり、ボロボロに壊されました。ウクライナ人にとって、それは“夢”であり、“誇り”でした。 ウクライナ兵士:「我々以外は、このような“夢”を作ることができません」 ■300人以上“大虐殺”か…ロシア否定 住民:「ちくしょう。私たちは、地下室に2週間こもっていました。食べ物はありましたが、照明も暖房もありませんでした」 キーウ郊外のブチャ。破壊された戦車や車、がれきと化した多くの住宅が、これまでの激しい戦闘を物語っています。 住民:「とても怖かった。私は2回、死にかけた。銃弾が家のガラスを割って、クローゼットに着弾した」 ブチャでは、市民の遺体が至る所に横たわっていて、ウクライナのクレバ外相はSNSで激しく非難しました。 クレバ外相:「ブチャの虐殺は、意図的なものだった。ロシア人はできるだけ、ウクライナ人を抹殺しようとしていた」 また、ブチャの市長は「市民が後ろ手に縛られ、後頭部を撃たれた」「住民300人以上がロシア軍に殺害された」などと、ロシア軍による大虐殺があったと話しました。 これに対し、ロシア国防省はSNSで反論しました。 ロシア軍によるブチャでの市民殺害を否定し、人道支援も行われ、住民は自由だったと主張。写真や映像は、ウクライナ側の捏造(ねつぞう)で、「これはウクライナ側の挑発だ」としています。 ■高精度ミサイル…石油精製施設など狙う 南部の要衝、ウクライナ最大の港湾都市・オデーサ。早朝、ロシア軍の攻撃により、至る所で火柱とともに爆発音が響き渡ります。 住民:「爆発が激しくて、とても怖かった。こんな経験は生まれて初めてです。必要ならライフルで戦うつもりだが、ライフルはミサイルに対抗できない」 ロシア国防省は、石油精製施設や燃料貯蔵施設3カ所を高精度のミサイルで攻撃したと発表。施設からは黒煙が立ち上り、オデーサの空は真っ黒に覆われました。 一方で、ウクライナ侵攻後、初めてロシア領内で火の手が上がりました。こちらも、燃料貯蔵施設です。 場所は、ウクライナ東部、第2の都市ハルキウに近いロシアのベルゴロド州です。 住民:「ヘリコプターの音が聞こえて、非常に低空飛行で1分か1分半後に、大きな爆発音が聞こえて、周りが明るくなりました」 ロシア国防省の報道官は、ウクライナ軍のヘリコプター2機がロシア領内に侵入。燃料貯蔵施設を攻撃したと発表しました。 これに対して、ウクライナ側は「現実に合致しない」と否定したと、ロイター通信は伝えています。 ■キーウ州全域奪還も…「遺体に地雷」 ウクライナ南東部・マリウポリ。これまでの激しい戦闘で、街にあるほとんどの建物は、廃墟と化しました。 ロシア軍の激しい攻撃が続いています。街の至る所に、「Z」マークを付けたロシア軍の戦車や、親ロシア派の兵士の姿があります。 マリウポリは、数日から数週間以内に陥落する可能性があると伝えられています。 これまで、ロシア軍は首都キーウを3方向から取り囲むように攻めていましたが、アメリカのシンクタンク「ISW」によると、地図上の青くなっている部分が、新たにウクライナが奪還したと主張する場所です。 ウクライナの国防次官は2日、キーウ州全域を奪還したと発表しています。 ゼレンスキー大統領:「ウクライナの北から、侵略者の退却が続いている。そして、正直なところ、危険性がある。ロシア軍は退却した地域に地雷を残している。その地雷は、マンションや住宅の中、道路、さらに遺体の近くに残されている。とても危険です」 爆発する危険性があるため、ウクライナ兵たちは不審物の撤去に追われています。</p>