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 4月3日、MotoGP第3戦アルゼンチンGPの決勝レースがテルマス・デ・リオ・オンドで行われ、MotoGPクラスで優勝したアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)、2位のホルヘ・マルティン(プラマック・レーシング)、3位のアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)が会見に出席。レースを振り返った。

■アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)/決勝:優勝

「ものすごくうれしいよ。(開幕戦の)カタールからいい感触だったし、シーズン前もずっと調子がよくて、自分のキャリアの中でもベストマシンだと感じていたんだ。もちろんシーズン前というのは、トップ10争いができるのか、それともトップ5争いなのか、優勝争いなのか、判断が難しい。でも、シーズン前のテストで上位のライダーに接近していて、それからカタールでも強さを感じていた。少しずつポテンシャルを示していたんだ」

「今日はウエットのレースでも何かラッキーがあったレースでもない。昨日、僕たちは予選で最速であることを証明したと思う。そして今日はレースをリードしている。まるで夢みたいだった。今のMotoGPはどのファクトリーもレベルがとても高くて、すごく厳しいチャンピオンシップだから、本当にうれしいんだ。自分にとってだけではなくて、アプリリアのみんなにとっても、僕の家族にとってもね。僕は32歳だけれど、やっと優勝することができた。自分はこの結果にふさわしいとも思うんだ」

「優勝できたことはとてもうれしいけれど、僕は何も変わらない。僕はすごくラッキーだった。僕の仕事は情熱なんだ。僕には夢みたいな家族がいる。(優勝によって)人生としてはあまり多くのことが変わるわけではない。でもアプリリアのみんなにとっては、本当に大きな一歩だ。6年前、スズキからアプリリアにやってきたときには、誰もそのプロジェクトを信じていなかった。彼らが懸命に取り組んで達成したことは信じられないくらいだ。ポールポジションを獲得し、優勝したあとで、このバイクはチャンピオンシップをリードしている」

「(シーズンを通してチャンピオンシップをリードしていくのは)きっとすごく難しいだろう。でも間違いなく、優勝争いには加わっている。でもさっきも言ったように、(今日のレースは)ウエットレースでも、ラッキーがあったレースでもない。僕たちはこの結果にとてもふさわしいと思う」

「だから、地に足を着けていこう。今季のチャンピオンシップはとても長いからね。でも、もしミスをせずに、毎戦、優勝や表彰台争いに加わることができれば、そうだね。全力を尽くすよ。今日はすごくうれしいけど、もうアメリカズやポルティマオ、ヘレスといったこの先のレースのことを考えているんだ。この勢いを維持したいから。僕は32歳で、キャリアの終盤にいる。できるだけ、最高の形で終えたいんだ」

■ホルヘ・マルティン(プラマック・レーシング)/決勝:2位

「今年はちょっと難しいレースが続いていたから、やっとレースを完走できてうれしいよ。
でも、すごく安定していたし、いつも速かった。ついにいいポジションでレースを終えられてうれしい」

「今週末はMotoGPのキャリアのなかでも、最高だと言えるんじゃないかと思う。すごく頑張ったし、とても安定していた。レースでも持てる力を発揮した。とても暑いコンディションで、今日は難しいレースだった。アレイシが僕より少し速いのはわかっていたよ。彼の後ろについていって、僕の方がちょっとブレーキングがよかったけど、彼はほかの部分でよかった。アレイシは僕のすごくいい友達だから、(彼の優勝は)僕としてもうれしい」

「バックストレート前のコーナーの加速で、僕はかなり苦戦していたけど、アレイシはそこですごく速かった。彼は今週末とても速くて、今日もそうだった。でも僕も頑張って、優勝から0.8秒差という僅差だったから満足だよ。(次戦の)オースティンは僕たちにとって相性がいいし、昨年、僕は表彰台に近かった。こういうレースを続けられると思う」

「(アレイシの優勝は)僕もうれしい。彼がどれだけ取り組んできたのか僕たちは知っている。それに、僕にとってすごく特別だ。彼は僕に、家や食事を提供してくれた。電車の切符がなければそれもくれた。みんなが知っているように、僕の家庭は裕福というわけじゃなかったから。共に時間を過ごし、優れたライダーになるよう僕のキャリアを彼が助けてくれたんだ」

■アレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)/決勝:3位

「今日のレースにはとても満足しているよ。3列目7番手からスタートして、表彰台を獲得できるとは思わなかった。今のMotoGPはすごくレベルが高いからね。以前とは違うんだ。以前は10番手からスタートして、オーバーテイクを繰り返して、表彰台に立ったりもしたけれど」

「でも、(今日は)本当にいいスタートだった。レース中は3番手を維持し、ホルヘとアレイシに追いつこうと頑張ったよ。結局、届かなかったけどね。でも、チャンピオンシップを考えれば、僕にとってもスズキにとっても3位表彰台は大事だ。今週だけじゃなくて、以前からのいい流れを維持したいと思う。つまり、僕たちはいい状態にあるということだ。オースティンは僕たちにとって相性がいい。MotoGPはレベルが高いから、きっと難しいだろうとは思うけれど、挑戦するよ」

「もうちょっと前からスタートできていれば、ホルヘやアレイシと争えたと思う。でも、今日のコンディションはかなり難しかった。路面のグリップは、たぶんどのライダーにとってもあまり高くなかったと思う。特に、1周目はね」

「アレイシの優勝は僕もうれしいね。アレイシはすごくいいやつなんだ。2017年に僕がアンドラに拠点を置いたとき、彼はすでに2年、そこに住んでいた。一緒にトレーニングに行ったりもしたんだ。彼や彼の家族にお祝いを言いたい。彼は1番というポジションにふさわしいよ」