AMDからOEM向けとして発表されたRadeon RX 6400ですが、このモデルについてはコンシューマー向けにも発売されると見られていましたがアルゼンチンと中国にてRadeon RX 6400が発売されているのが発見され、価格はNVIDIA GeForce GTX 1050 Tiよりも若干安価な価格設定になるようです。
急遽コンシューマー向けにも発売となったRadeon RX 6400
AMDではコンシューマー向けのエントリーモデルとしてRadeon RX 6500 XTを発売し、同時にRX 6500 XTに対して性能を下げたRadeon RX 6400をOEM向けとして投入する事を予定していました。しかし、AMDでは急遽この方針を転換し、Radeon RX 6400もコンシューマー向けに発売する見込みであることが判明していますが、momomo_us氏によってアルゼンチンおよび中国のオンラインショップにてRadeon RX 6400が発売されている事が判明しました。
— 188号 (@momomo_us) April 4, 2022
Radeon RX 6400はRadeon RX 6500 XTと同じNavi 24 GPUを採用している一方で、Compute Unitは16基から12基、Streaming Processorsは1024基から768基に減らされたモデルとなっています。また動作クロックについてはRX 6500 XTでは最大2815 MHzでしたが、こちらもRX 6400では最大2321 MHzに引き下げられています。ただ、その甲斐もあり消費電力は107Wから53Wと外部電源が不要なレベルにまで引き下げられており、GPUクーラーも小型なモノが採用されると見られています。
アルゼンチンと中国で発売が開始。NVIDIA GeForce GTX 1050 Tiより安価に
Radeon RX 6400が出現したのは中国のJD.comとアルゼンチンのdealerpcの2か所になっています。
中国のJD.comにおいて出現したのは中国のTeta社によるグラフィックカードで、ロープロファイルカード仕様になっています。このモデルは1599.00元となっており、日本円に換算すると30821.36円になると見られています。
公式発売前と言う事やJD.comに出店と言う形で販売されているため、価格は高めに設定されているようですがそれでも3万円程度で販売されているため、公式に発売が開始された際には更に安価な価格設定になるかもしれません。
このJD.comではGPU-Zの仕様も掲載されています。仕様についてはGPUクロックは仕様通り最大2321 MHzとなっていますが、メモリー速度は14Gbpsに引き下げられており一部モデルではこのようにメモリー速度が低いモデルが登場する可能性があるようです。
もう一つのサイトがアルゼンチンのdealerpcと呼ばれるサイトでここでは51,500アルゼンチンペソ、日本円では約5.7万円となってしまいますが、同じサイトで発売されているNVIDIA GeForce GTX 1050 Tiが53,000アルゼンチンペソで販売されている事から3%ほど安い価格に設定されています。
アルゼンチンに関しては政治不信などから通貨価格の下落が続いており、インフレ率は50%にも及んでいるようです。そのため、付加価値の高いグラフィックカードなどは非常に高値で取引がされる傾向にあり、実際に日本でこのRadeon RX 6400が発売された際にはNVIDIA GeForce GTX 1050の2万円前半、GPU価格が下がっている事も考慮すると2万円を切る価格で販売される可能性はありそうです。
AMDではRyzen 5000シリーズのエントリーからミドルレンジモデルの発売を控えているため、もしかしたらRyzen 7 5800X3Dが発売される4月20日までには公式に販売開始がアナウンスされる可能性がありそうです。基本的に中国などのフライング販売では価格が高めに設定される傾向にありますが、今回はそれでも3万円と言う比較的安めの価格になっているため、アルゼンチンのサイトに掲載されているようにNVIDIA GeForce GTX 1050 Tiを下回る価格での販売は十分考えられそうです。そうなれば2万円を下回るようなカードも登場すると見られており、それでもって外部電源も不要な使用になっていますので、低価格なPCを組みたいユーザーにとっては非常にありがたい存在になりそうです。
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