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<p>【やじうまミニレビュー】 実は優秀な左手デバイス? クリスタ向け左手デバイス「CLIP STUDIO TABMATE」をクリスタ以外のソフトで試す</p><p>【やじうまミニレビュー】実は優秀な左手デバイス? クリスタ向け左手デバイス「CLIP STUDIO TABMATE」をクリスタ以外のソフトで試す</p><p>セルシスの「CLIP STUDIO TABMATE」は、同社のグラフィックソフト「CLIP STUDIO PAINT」(以下クリスタ)と組み合わせて、操作を効率化できるBluetoothデバイスだ。12個ものボタンとホイールを搭載しており、片手でペンを使いつつ、さまざまな操作をもう一方の手で効率的に操作できる。</p><p>これはひとえに、本製品が単体での利用を想定せず、操作を補助するデバイスであることが理由だ。前述の「Relacon」は、寝転がるなどラクな姿勢でPCを操作するためのデバイスで、そのためマウス操作でできることはすべてできる設計になっている。 しかし本製品は右手にマウスやペンを持った状態で、操作の効率をより上げるためのデバイスなので、マウスでできる操作すべてを完結するという発想がそもそもない。見た目や使い方は酷似していても、設計思想はまったく異なるわけだ。 したがって前述のようなWebブラウザでの利用では、タブ切り替えと上下スクロールは本製品で行ないつつも、マウスポインタの移動はマウスで行なうことになる。もともとサポート外の使い方をしているわけで、こうしたコンセプトの製品であるということは、導入前にしっかりと把握しておく必要がある。 5千円台で操作を効率化できる 以上のように、できる操作は一部制限されるものの、操作の補助を行なうためのツールとしてはなかなか優秀だ。マウスに拡張ボタンが搭載されておらず、キーボードショートカットを割り当てられない場合でも、本製品を組み合わせれば、多ボタンマウス顔負けの多彩な操作が可能になる。 そんな本製品だが、実際に使ってみて唯一難があると感じたのは、電源ボタンの挙動だ。本製品は無操作の時間が20分を超えると電源が自動オフになるのだが、そのあと電源を入れるために、電源ボタンを長押ししなくてはいけない。 電源ボタン。長押しするとオンになる。なお電源オン時には毎回ペアリングモードがオンになる仕様 これが多くのBluetoothマウスだと、軽く本体を動かすだけでスリープから復帰するのだが、本製品がスリープになるのは無操作の状態で経過した時間が10~20分の範囲だけで、20分を超えると必ず電源ボタンを長押ししての復帰が必要になる。集中的に利用しているのでなければ、何度も繰り返し電源ボタンの長押しを強いられることになる。 実際に試してみると分かるが、これはかなりわずらわしい。せめてボタンがスライド式などであればよかったのだが、長押しだと押してしばらく待たなくてはいけないため、使い始めがワンテンポ遅れてしまう。利用するソフトがクリスタであってもこのわずらわしさは同様なので、後継モデルが出る場合には、ぜひ挙動を再検討してほしいところだ。 と、ちょくちょくツッコミどころはあるのだが、実売価格も5千円台とリーズナブルで、気軽に試すにはもってこいだ。今回紹介した使い方はあくまでも非公式ゆえノンサポートになるが(念押し)、クリック感も良好で、ボディの成形などの品質も高い。空いている左手を使った操作の効率化を考えている人には、ぜひ試してみてほしいデバイスだ。</p>