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<p>【巨人】高橋由伸氏 直球のキレがあってこそ「松坂スライダー」は威力発揮する</p><p>【 #巨人 】高橋由伸氏 直球のキレがあってこそ「松坂スライダー」は威力発揮する #巨人 #ジャイアンツ #読売ジャイアンツ</p><p>巨人・戸郷翔征投手(21)が3日、“怪物スライダー”を伝授された。昨季限りで現役を引退した元西武の“平成の怪物”松坂大輔氏(41)=野球評論家=が宮崎キャンプを訪問し、ブルペンを視察。原監督が橋渡し</p><p>役となり、松坂氏から戸郷に伝家の宝刀の極意が授けられた。右腕はストレート、フォークに次ぐ第3の武器を習得し、目標の最多勝に挑む。 * * * 松坂とは何度か対戦したが、とにかく直球とスライダーは球界でも群を抜いていた。公式戦では2006年の交流戦で4打数1安打。2打席目に中前安打を放ったが、自分にとって良いことしか覚えてないので他の打席はどうだったか。その年、松坂は17勝(5敗)を挙げた。翌年から大リーグに挑戦し、注目していたが、メジャーリーガーも手を焼いていたのがスライダーだ。 何種類かを投げ分け、私には曲がりの大きいのを投げてきた。直球の軌道から曲がるというより、超高速カーブみたいな印象だ。150キロ超の伸び上がる真っすぐだけでも厄介なのに、握りひとつでタイミングを外し、カウントを稼ぎ、三振も奪える。「いつ曲げてくるのか」と考えるだけでも面倒だったのを思い出す。 戸郷は制球より球の勢いで勝負するタイプ。そこは松坂と同じだ。落差の大きいフォークも武器だが、現状のスライダーも威力がある。そこにスピード、軌道の違う“怪物スラ”を習得すれば相手は絞りづらくなるだろう。ただ、大事なのはキレのある直球があってこそ。そこを磨きながら、レベルの高い変化を追求してほしい。(スポーツ報知評論家・高橋由伸)</p>