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荊州の天地 3船影はどこにもない。「そうか……」諸葛亮(しょかつりょう)は嘆息した。沢から江水(こうすい)にでると、叔父(おじ)の船は西へすすむが、郡丞(ぐんじょう)の船は東へ行く。郡丞の船はとうに東へ去った。――あの郡丞は終始、叔父上を護(まも)ってくれた。この感謝の気持ちを伝え…