4月3日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われた2022年の全日本ロードレース選手権第1戦もてぎのJSB1000クラス レース2は中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が優勝した。
選手紹介が終わった途端に雨粒が落ち始め、赤旗が出されてスタートディレイに。予定よりも30分近く遅れ、ウエット宣言下でスタート。周回数は2周減算の21周となった。
好スタートを切ってオープニングラップからレースをリードしたのは中須賀。レース1同様に渡辺一樹(YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN)、濱原颯道(Honda Dream RT SAKURAI HONDA)と続く。
中須賀が小さなミスを犯し、オープニングラップをトップで戻ってきたのは渡辺一樹。濱原、中須賀の順に。
2周目に濱原がトップ浮上。渡辺一樹は2番手に後退。さらに岡本裕生(YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2)が中須賀をかわして3番手に浮上。勢いがついた岡本は翌周に渡辺一樹をも捉えて2番手浮上。その間に逃げようとした濱原を岡本が追い詰める。
5周目。ついに岡本がトップ浮上。中須賀は渡辺一樹の前に出て3番手浮上。さらに翌周には濱原を捉えて2番手に上がった中須賀。ヤマハファクトリーチームがワン・ツー体制を築く。
後方の2位争いを尻目にトップ独走態勢を築こうとしていた岡本。しかし中須賀がじりじりとその差を詰める。岡本はファステストラップをたたき出して逃げる。9周目に渡辺一樹が濱原を捉えて3番手に浮上するも、すでにトップ2台は大きなアドバンテージを築いていた。
ファステストラップを連発して逃げる岡本。自己ベストを出して追い詰める中須賀。
13周目。岡本がバランスを崩し、中須賀の先行を許してしまう。しかし岡本はあきらめずにファステストを出して中須賀に迫る。
残り3周。今度は中須賀がファステストラップを連発してペースアップ。岡本も負けじとファステストラップで応戦して中須賀の背後につける。
残り2周。岡本が一瞬前に出る。クロスラインで中須賀が首位奪回。
真っ先に最終ラップに突入したのは中須賀。岡本は各コーナーでチャンスをねらうが、中須賀にすきはない。そして中須賀はそのままダブルウイン。岡本は中須賀にコンマ5秒差の2位でゴール。30秒差で渡辺一樹が3位表彰台獲得となった。