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AMDではエントリー向けのRadeon RX 6500 XTを22年1月下旬に発売されましたが、AMDでは5月に非XTのRadeon RX 6500(無印)そして、その後6月から7月にかけて最初期に発売されたRadeon RX 6700、6800、6900系の改良版にあたるRadeon RX 6X50系が発売されるようです。

まだまだ登場するRadeon RX 6000シリーズ達

AMD Radeon RX 6000 ‘RDNA 2’ Refresh Rumored For Mid-2022 Launch, RX 6500 Non-XT In May For Around $130 US (wccftech.com)

AMDでは2022年1月にRadeon RX 6000シリーズとしては初のエントリーモデルであるRadeon RX 6500 XTをリリースしましたが、価格は3万円近くとエントリーと呼ぶには高くより廉価なモデルの登場が期待されています。一方で、Radeon RX 6700 XTなどアッパーミドルからRadeon RX 6900 XTなどハイエンドモデルに関しては2020年末に登場して以来、アップデートなどはされておらず数か月に1度、CUDAコアやVRAMなどを強化されたモデルを投入するNVIDIAに対して存在感があまり出せていません。

そんな、AMDですが2022年末にはRDNA3アーキテクチャーを搭載するRadeon RX 7000を投入予定とはしていますが、それまでの繋ぎとしてエントリーモデルの更なる拡充と発売から1年以上経っているGPUラインアップのリフレッシュを5月から7月にかけて実施するようです。

Radeon RX 6500(無印)が5月頃に登場。Radeon RX 6400に近い性能に

AMDではエントリー向けモデルとしてRadeon RX 6500 XTを発売していますが、Greymon55氏のリーク情報によると、AMDでは更にエントリー向けとなるRadeon RX 6500(無印)を2022年5月頃を目標にリリースする予定との事です。

また、仕様としてはOEM向けにのみ発売がされているRadeon RX 6400に近いと述べられています。

Radeon RX 6400についてはRX 6500 XTを同じくNavi24 GPUを採用するものの、Compute Unitは12基、Stream Processorsは768基、TDPは75W以下で外部電源が不要になるように抑えられたモデルになっておりRadeon RX 6500 XTの7割程度の性能を持つGPUとなっています。恐らく、仕様がRX 6400に似ているという事でこのRadeon RX 6500(無印)はRX 6500 XTとRX 6400の間を取ってCompute Unitは14基、Stream Processors 896基ぐらいの仕様で登場するのでは無いかと考えられます。もしこのモデルも外部電源不要となればコンシューマー向けに発売されるRadeon RX 6000シリーズとしては初めてになります。

このRadeon RX 6500(無印)については価格は130ドル、日本での販売価格に直すと2万円ぐらいで登場すると見られています。現行のRX 6500 XTでも性能面ではGTX 1650を若干上回る程度であるため、Compute Unitが2基減るとなると、GTX 1650と同等性能になる可能性があります。ただ、GTX 1650(GDDR6モデル)は最安値でも2.7万円となっているため、RX 6500(無印)が2万円で登場すればエントリー向けの需要はありそうではあります。

Radeon RX 6000シリーズの改良版、Radeon RX 6X50 XTが6月から7月に登場へ

Greymon55氏はRadeon RX 6500(無印)の他に、2020年末から2021年初旬に登場したRadeon RX 6700 XT以上のモデルで予定されているリフレッシュモデルのRadeon RX 6X50 XTシリーズが6月から7月登場で予定されているとツイートに記載しています。

このRadeon RX 6X50シリーズはRadeon RX 6750 XT、RX 6850 XT、RX 6950 XTの3モデルで登場すると見られており、大きな変更点ではVRAM速度が16Gbps品から18Gbpsにアップグレードが行われる予定となっています。ただ、この帯域幅の変更はパフォーマンス面では5%以内の向上しか期待できないため、憶測ではありますが、現行のTSMC 7nmから6nmに変更がされ、より高い動作クロックの設定などが行われるかもしれません。

ちなみに、GDDR6 18Gbpsについては、サムスンが2021年末に発表した20GbpsのGDDR6を18Gbpsに下げたものが採用される可能性がありそうです。

 

Radeon RX 6500 XTについては3万円を超える価格が付けられており、GTX 1650と比べると性能は高いものの、価格なりの性能と言うのが正直な所でした。一方で、もしリーク通り2万円程度でRX 6500 XTに比べて大幅に性能が下がらず、GTX 1650並みでキープできればコストパフォーマンスが高いGPUに化けそうな予感はしますので少しは期待できるモデルになるかもしれません。

Radeon RX 6X50 XT系については、6月から7月に発売が予定されていますが変更内容で確度が高いのがメモリーの高速化だけです。そのためパフォーマンスの伸びについてはあまり期待が出来ず、この後半年以内に大幅な進化を遂げたRDNA3アーキテクチャーを搭載したRadeon RX 7000シリーズが控えているため、いくらNVIDIAやArc Alchemistの動向が気になるとは言え、RX 6X50 XTシリーズはほとんど売れないモデルになってしまいそうな気がしています。もし価格が下がるのなら話は別ですが、恐らく上がる方向でしょうし。

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