4月3日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで2022年MFJ全日本ロードレース選手権第1戦もてぎが開催されている。昼には表彰台にて『全日本ロードレース“監督”トークショー』が実施されていたが、終盤に加賀山就臣の引退セレモニーがサプライズで実施された。
1990年からレース活動を開始した加賀山は、全日本ロードや海外レースを経験し、2011年からはTeam KAGAYAMAを発足して全日本ロードに参戦していた。しかし、2022年はYOSHIMURA SUZUKI RIDEWINの代表・監督に就任して、全日本ロードから現役引退することを3月25日の第49回東京モーターサイクルショーで発表した。
今週末の全日本ロード開幕戦もてぎからは、加賀山“監督”としてライダーの渡辺一樹とともにYOSHIMURA SUZUKI RIDEWINで活動。2日に行われたJSB1000のレース1では渡辺が2位表彰台を獲得し、チームとして順調な滑り出しを見せた。
翌3日には、JSB1000のレース2を前に、吉川和多留監督(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)、伊藤真一監督(Astemo Honda Dream SI Racing)とともに『全日本ロードレース“監督”トークショー』を盛り上げていた。
そのトークショーの終盤に加賀山“選手”の引退セレモニーが実施された。初めに、元ライダーの亀谷長純、藤原克昭、スーパーGTドライバーの本山哲がBigバルーンを持ち登場し、続いて現役ライダーや関係者、家族が集い加賀山は全員とグータッチ。そして、中須賀克行が代表して花束を贈呈し、フォトセッションが行われた。
加賀山は「本当にありがとうございます。お前ら自分のレースの準備しろよ!(笑)」と笑いを誘いつつ、「32年間現役で続けてこれたのはみんなにね……」と続けたが声を詰まらせていた。
その後、MCの柿沼佐智子さんに言い残すことはないか聞かれ、「今まで以上に、チームやライダーを支えるところで、今以上にニュースを作っていくので、全日本ロードレースももっともっと人気が出るように全力を尽くすので、みなさん二輪のロードレースの応援を是非お願いします」と締めた。