4月3日、2022年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第1戦スーパーバイクレースinもてぎのST1000クラス決勝が栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われ、高橋裕紀(JAPAN POST Honda Dream TP)が優勝した。
雨上がりの決勝となったST1000クラス。多くがドライタイヤを装着してスタート。
ホールショットを奪ったのは前田恵助(Team GYTR)。すぐに渡辺一馬(Astemo Honda Dream SI Racing)がトップに浮上してレースをリード。高橋裕紀が背後につけ、一騎打ちを開始する。
2台に離されたものの、前田は単独3番手で周回を始める。トップ3台のみが1分52秒台で周回する。
5周目、渡辺一馬が1分51秒台に突入。高橋裕紀も1分51秒台をマークし、前田はさらに引き離されてしまう。
ここで渡辺一馬ら4台にグリッド上での作業違反との表示が出る。この結果、渡辺一馬は30秒加算の裁定が示された。
MFJ国内競技規則 付則5 17項17ー2ー14(スタート手順違反への罰則)では、グリッド上で3分前のボードが掲示されるまでに、マシンの調整または作業を完了しなければならないと定められている。
早くも周回遅れが出現。トップ争いは渡辺一馬の背後に高橋裕紀がつけたまま。3番手走行の前田には南本宗一郎(AKENO SPEED・YAMAHA)が追いつき、順位を入れ替える。南本はペースを上げて前田を引き離しにかかる。
レース終盤。渡辺一馬と高橋裕紀の間がコンマ5秒ほど開いた。
渡辺一馬はそのままトップでゴール。高橋裕紀は1秒半遅れでチェッカー。渡辺一馬が30秒加算ペナルティを受けたために6位に降格。高橋裕紀が優勝。3番手でゴールした南本が2位、前田が3位表彰台獲得となった。