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<p>パパはロシア人、ママは日本人 2人の願いは | NHK | News Up</p><p>「バンバン、こわい」 4歳の男の子がロシアのイメージについて話したことばです 男児にはロシア人のパパと日本人のママがいて、ロシアには優しい祖父母がいます 母親は「思い出や大事な家族ではなく、最初にそのことばが出てきてしまうのが苦しい」と話しています</p><p>【NHK】4歳の男の子にはロシア人の父がいて、ロシアには祖父母がいます。ロシアのウクライナ侵攻から1ヶ月余り。その思いを聞きました…</p><p>また、次男を連れて保育園に長男を迎えに行った際、ほかの園児から「(次男は)お父さんがアメリカ人だから顔が違うね」と話しかけられたことがありました。 「アメリカ人じゃなくてロシア人だよ」と伝えたところ、その園児から「え、ロシアって悪いんだよ」と言われたということです。 とっさに「ロシアは悪いかもしれないけど、この子たちは悪くないんだよ」と説明したところ、その園児は「そうだね」と答えたということです。 今後、長男が周囲から何か言われないか、不安は尽きません。 「少し違う目で見られることは覚悟していましたが、ロシア出身の父親がいることで肩身が狭い思いをすることは想像していませんでした。私たち大人のせいで純粋な子どもたちが将来、重荷を背負わせられるかもしれないと考えると、申し訳ない気持ちになります」 「おじいちゃんかっこいい 早く会いたい」 夫の両親、子どもたちから見るとおじいちゃん、おばあちゃんの2人はロシアでもヨーロッパ側ではなく、北海道のすぐ北にある極東ロシア・サハリンに住んでいます。 2人は息子たちが初孫ということもあり、コロナの感染拡大前は月に1回のペースで日本に来て孫をかわいがっていました。 長男はすっかり「おじいちゃんっ子」になり、祖父が遊びに来ると「ドーナツ屋さんごっこ」をして遊んでもらったり、ロシア語の絵本を読んでもらったりして、ずっとそばを離れないということです。 長男 祖父母の家を訪れたときに食べたロシア料理も印象に残っているようで「ごはんがおいしかった。楽しくて(ロシアの)全部が好き」とも話していました。 女性は息子たちに「今回ロシアがしていること」と「ひとりひとりのロシア人」は別だと言うことを理解してほしいと願っています。 日本に住んで13年になる夫は、ロシアの侵攻により多くのウクライナ人が犠牲になっていることに憤り「ありえない暴挙」だと強く批判しています。 また、ロシアにいる知り合いのロシア人と連絡を取ると基本的には戦争には反対と話していて、表立った反対運動こそできないものの「戦争が早く終わりますように」とSNSに投稿している人もいるということです。 「国」ではなく「人」を見る 第2次世界大戦後、中国にいた日本人が旧ソビエトによって連行された「シベリア抑留」では、厳しい寒さや過酷な強制労働の末におよそ5万5000人が命を落としましたが、祖父は現地の人たちが親切にしてくれたことについても話してくれたといいます。 「祖父は厳しい寒さや過酷な労働に苦しめられたと思いますが、いつも話していたのは『敵どうしでも人と人とは仲よく暮らしていた』ということでした。「国」ではなく「人」を見なくてはいけないと伝えたかったのだと思います」 国どうしの政治的な関係によって起きることとは別に、ひとりひとりの「人と人との関わり」があるのだということ。</p>