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 長時間、バスに乗車しているとバスマニアでもない限り、退屈でやることがないという方もいるだろう。寝ることができればそれで解決だが、寝付けない場合はスマホでネットという方が大半ではないだろうか。乗り物に弱い方にはあまりお勧めはしないが、そうでない方は電子コミックを楽しむというのはいかがだろうか。漫画を読む習慣はないが、実際にやってみたのでレビューする。

文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)


漫画を読む習慣はないので…

 普段から漫画を読む方は好きな作品や漫画家があるあろうから、バス乗車中の数時間を過ごすのに何を読むのかの選択はさほど難しくはないだろう。小説や実用書でもよいのだが、それでは文字ばかりを追うことになるので乗り物酔いも心配だ。

大賞に選ばれた作品なので知らなくても楽しめるだろう

 市場には電子書籍を提供するサイトやアプリは山のようにある。記者は漫画を読む習慣がないのでエヌ・ティ・ティ・ソルマーレが運営する電子書籍サイト「コミックシーモア」をのぞいてみた。

 理由は簡単で、何を読んでいいのか分からないので、多くの読者が投票で決めた『みんなが選ぶ‼電子コミック大賞2022』から選んでおけば無難だと考えたからだ。

 100万票を超える投票結果での大賞なのだから、マンガ好きの人はもちろんのこと、読まない記者のような人間でも読み始めれば面白く時間を費やすことができるだろう。6部門での投票結果で「男性部門」トップだった「只野工業高校の日常」という作品を選んだ。

高速バスに乗り込む

 最近の高速バスはWIFIサービスがあるので、書籍データのダウンロードにはさほど困らないが、あらかじめダウンロードしておくと高速道路に入って安定走行したらすぐに読める。専用アプリでもブラウザでも読書は可能だ。

高速本線走行中に読みたい

 電子書籍だから特別安いということはないのだが、実際に購入してみると何やら多くのクーポンが取得可能となっていて、片っ端から取得すると70%や30%、20%OFFクーポンが並んでいた。

 本作品「只野工業高校の日常」に適用できるクーポンの一覧から最も安くなるものを選び購入していくと、結果的に平均3割引くらいで購入できていた。

なかなか深い作品だった!

 さて「只野工業高校の日常」だが、ネタバレを防ぐために詳細については記述しないが、読み手の知識により面白度合いが変化するフレキシブルな作品だった。

読書は静かにできるので感染対策上も有効?

 工業高校の電気科の日常からスタートする。出てくるセリフは電気工事に関する専門用語がちりばめられ、当該知識のある方には「あ~、わかる、わかる!」となる。

 知識のない方向けに解説チックなコマもあるので、分からなくてもストーリーは面白く十分に楽しめる。

ちょっと調べることで楽しさ倍増!

 こんな感じでストーリー展開していくので、もし専門知識がなければせっかくのデジタルなのだから、アプリやタブを切り替えて専門用語について調べれば文系の人にもわかるように解説しているページがわんさか見つかる。

 このように漫画本編と、自分の知識レベルに合った解説ページを見つけてスイッチし、知識を仕入れることで楽しみが倍増することは間違いないだろう。

 電子書籍ならではの立ち読みもできるので、最初の方に出てくる「電流が流れているかどうかわからない電線を触る際には、手のひらではなく必ず手の甲で触れる」という電気の世界の常識とされるような知識が得られる。

 これらの話は実用度も高く、立ち読みの続きが読みたくなる作品だった。前述の電線の話は、理由も漫画に描かれているので立ち読みで見ていただきたいところだ。

乗り物に自信のある方は実用書も!

 本を読んでもバスでは酔わない自信がある方には実用書や、逆に読まずに見るだけで楽しめる写真集もあるので、各種キャンペーンやクーポンをゲットしてバス車内での楽しみ方を広げてみてはいかがだろうか。

乗り過ごしには注意!

 漫画を読む習慣がない記者でも現在出ている5冊を次から次へと読み切ってしまったのは言うまでもない。なお都市間直行の高速バスならいいが、途中停留所で下車するばあはくれぐれも漫画に熱中しすぎて乗り過ごしにならないように注意したい。

投稿 長距離バスの移動時間に電子コミックはいかが? 投票結果での作品選びも楽しい!自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。