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拙作『黒牢城（こくろうじょう）』が何についての小説であるか、自分でも一くくりにはできない。時代小説だと言われれば、そういう側面もあるかなと思う。戦争に関する小説だというのも、確かなことだ。 小説を細分化し、ジャンル分けすることは小説それ自体と何の関係もないので、ただ小説であるとだ…