ヤノカンのキネマと文学 芥川賞作家の火野葦平(1906~1960)は兵隊物や「糞尿譚」「花と龍」など男を主人公にした小説が多い。「別府夜話」は「露地の女王」(1955年、コバルト新書)の中の一つで女を描いた短編である。 作者(火野)が定宿にしている別府「風鈴荘」の三助政やんからの聞き書きという…
ヤノカンのキネマと文学 芥川賞作家の火野葦平(1906~1960)は兵隊物や「糞尿譚」「花と龍」など男を主人公にした小説が多い。「別府夜話」は「露地の女王」(1955年、コバルト新書)の中の一つで女を描いた短編である。 作者(火野)が定宿にしている別府「風鈴荘」の三助政やんからの聞き書きという…