4月3日、栃木県のツインリンクもてぎで行われた2021年の全日本ロードレース選手権開幕戦もてぎのJSB1000クラス レース1は中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が優勝した。
児玉勇太(Team Kodama)はART合同走行の転倒による脳震盪、秋吉耕佑(Murayama.Honda Dream.RT)は予選中の転倒による脳震盪でドクターストップ。以降のセッションへの出走が認められず、欠場することとなった。
決勝は19台となり、土曜日の午後2時25分スタート予定だったが、グリッド上で星野知也(TONE RT SYNCEDGE4413 BMW)のマシンがエンジンストールし、スタートディレイに。全車、いったんピットにマシンを戻す。
30分遅れでクイックスタート。周回数は予定よりも1周減算の14周となった。再スタートでも星野はスタートができず、決勝は18台の戦いだ。
好スタートを切ったのは渡辺一樹(YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN)。すぐに中須賀がトップ奪回。さらに濱原颯道(Honda Dream RT SAKURAI HONDA)、亀井雄大(Honda Suzuka Racing Team)、作本輝介(AstemoHondaDreamSIRacing)、岡本裕生(YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2)と続く。
中須賀、渡辺、濱原がコンマ5秒程度の間隔を保ったまま周回を重ねる。3周終了時点でこの3台が完全に後続を引き離して三つ巴に。
6周目あたりから濱原が遅れ出し、トップ争いは中須賀と渡辺の一騎打ちに。単独3位走行に移行した濱原の後方では作本と亀井の激しい4位争いが勃発。
9周目に中須賀がファステストラップをたたき出して渡辺を引き離しにかかる。
一方、亀井から引き離され始めた4位争い中の作本に襲いかかったのは岡本。12周目に作本をとらえると5番手に浮上。さらにペースを上げて4番手の亀井を追いかけ始める。
中須賀は最後までペースを落とすことなく淡々と周回。渡辺を3秒半引き離して独走優勝。渡辺は濱原を8秒近く引き離しての単独2位。濱原は3位表彰台を獲得。ファクトリーチームでの初レースとなった岡本は5位でゴールした。