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 ひとつのバス事業者を掘り下げて紹介する、バスマガジンの名物コーナー、バス会社潜入レポート。今回は2019年に遡って、1月発売号で掲載した関鉄グループ編を振り返って紹介する。

 関東鉄道は取手~下館間(常総線51.1km)と佐貫~竜ヶ崎間(竜ヶ崎線4.5km)の鉄道を営業。茨城県南部の全域と千葉県の一部をエリアとする乗合・貸切・特定バス事業を、3社の子会社とともに展開している。

 また営業エリアの各地と都内および関西を結ぶ高速バスを運行。資本的には京成グループに属し、高速バス・貸切バスは京成カラーである。

(記事の内容は、2019年1月現在のものです)
構成・執筆・写真/加藤佳一(B.J.エディターズ)
※2019年1月発売《バスマガジンvol.93》『おじゃまします! バス会社潜入レポート』より
(関鉄グループ特集 その1)


■ニュータウン中心に路線を延伸 高速バス・空港連絡バスも堅調

●県庁

1999年に水戸市笠原町に移転・開庁した茨城県庁。庁舎の敷地内に立つ県庁バス停と水戸駅南口を結ぶシャトルバスは、関鉄と茨交の共同運行である

 関東鉄道は茨城県土浦市に本社を置き、自動車部は水戸、つくば北、守谷、つくば中央、土浦、竜ヶ崎(江戸崎)、潮来(いたこ)(波崎〈はさき〉)の7営業所(2車庫)体制。乗合バス営業キロ2876.61km、自動車部従業員数504人である。

 路線バスは1980年代以降、取手・守谷・つくば・龍ケ崎地区のニュータウンを中心に延伸。2005年につくばエクスプレスが開業すると、各駅と沿線地域を結ぶ形に再編された。

●つくばセンター

「つくばエキスポセンター」のロケットを望むつくばセンター。つくばエクスプレスの開業により、鉄道と関鉄バス路線との結節点となっている

 また自治体主導のコミュニティバスの受託運行にも積極的である。半面、郡部では人口の減少とマイカーの普及が加速。筑波鉄道(元・関東鉄道筑波線)、鹿島鉄道(元・関東鉄道鉾田線)が廃止されたほか、郡部に網の目のように広がっていたバス路線の多くが廃止されている。

 高速バスは87年につくば~東京駅線、88年に水戸~東京駅線、89年に鹿島神宮~東京駅線を開業。羽田空港・お台場・TDRに発着する系統も加わっている。

 01年には夜行路線の水戸~大阪線を運行開始。10年に開港した茨城空港には東京駅、つくば、水戸とを結ぶ路線が乗り入れ、航空機利用者に限り茨城空港~東京駅間500円という格安運賃が話題を呼んだ。

 貸切バスは企業や学校との契約による送迎輸送用が中心である。

投稿 茨城県南部の全域にグループ4社でバス事業を展開中!! 美しい風景の中を走るバス画像を楽しもう!!【関鉄グループ特集】自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。