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(講談社文芸文庫 1595円) 小学生の頃、この世で一番偉いのは詩人だと思っていた。学者、小説家、政治家などは、コケの一念で努力すればなれる。でも、詩人だけは、詩人の魂をもっていなければなれない。高村光太郎、与謝野晶子、北原白秋といった詩人がもっぱら憧憬(しょうけい)の対象だった。 そ…