TOYOTA GAZOO Racing(以下、TGR)は、米国カリフォルニア州ロングビーチにて、「GR」が付く第4のスポーツカー、「GRカローラ」を世界初披露した。日本での発売は2022年後半を予定している。
TOYOTA GAZOO Racing GRカローラの主な特徴
【エクステリア】
・ワイドボディ化、カローラスポーツのフロントを40mm、リヤを60mm拡大。
・3本出しマフラー。
・フロントフェンダーとフードバルジにエアアウトレットを設置。
・CFRP素材のルーフパネルを採用。
【インテリア】
・ショートストロークのシフトレバーを採用し、ポジションを最適化。
・手引き式パーキングブレーキを採用。
・GR車両専用に開発したFull TFTメーターを採用。

「お客様を虜にするカローラを取り戻したい!」
カローラは、1966年の誕生以来「大衆車」として長い間親しまれてきたクルマだ。生産台数5000万台という金字塔を打ち立て、その過程で国内外のモータスポーツシーンでも活躍。「AE86カローラ レビン」やWRCで優勝した「TE25カローラ」、ヨーロッパでの評価も高い「カローラ スポーツ」は水素エンジンを搭載し、モリゾウこと豊田社長自らステアリングを握るの国内モータースポーツでも活躍する、正に「ニッポンのクルマの1台」だ。

モリゾウこと豊田社長の強い思いで開発が始まったGRカローラ、従来、スポーツモデルは市販車をベースにレーシングカーのノウハウをフィードバックして作られるが「GRカローラ」はレーシングカーを市販化するという特異なパターンをとる。


GRカローラにはGRヤリスの1.6L直列3気筒エンジンを304PSに強化したエンジンを搭載。駆動システムはGR-FOURをGRカローラ仕様に最適化して搭載。トレッドはベースの「カローラ スポーツ」からフロント60mm、リヤ85mm広められている。

新型車GRカローラ(北米仕様)の主な諸元(開発目標値)
| 全長 | 4,410mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,850mm |
| 全高 | 1,480mm(アンテナを含む数値。ルーフ高は1,455mm) |
| ホイールベース | 2,640mm |
| トレッド前 | 1,590mm |
| トレッド後 | 1,620mm |
| 乗車定員 | 5 |
| 車両重量 | 1,475kg |
| エンジン | 1.6L直列3気筒インタークーラーターボ |
| 型式 | G16E-GTS |
| 内径×行程 | 87.5×89.7mm |
| 総排気量 | 1.618L |
| 圧縮比 | 10.5 |
| 最高出力 | (kW[PS]/rpm) |
| 最大トルク | (N・m[kgf・m]/rpm) |
| トランスミッション | iMT(6速マニュアルトランスミッション) |
| 駆動方式 | スポーツ4WDシステム“GR-FOUR” 電子制御多板クラッチ式4WD(3モード選択式) |
| 変速比 1/2/3/4/5/6/後退 |
3.538/2.238/1.535/1.162/1.081/0.902/3.831 |
| 減速比 1~4/5、6、後退 |
4.058/3.45 |
| 差動装置 | フロント/リア トルセン®※7LSD |
| サスペンション(フロント) | マクファーソンストラット式 |
| サスペンション(リア) | ダブルウィッシュボーン式 |
| ブレーキ(フロント) | ベンチレーテッドディスク(18インチアルミ対向4ポットキャリパー) |
| ブレーキ(リア) | ベンチレーテッドディスク(16インチアルミ対向2ポットキャリパー) |
| ホイール | 18インチ グロスブラック15スポークキャストアルミホイール |
| タイヤ(フロント・リヤ) | 235/40R18 Michelin Pilot Sport 4 |
| 燃料タンク容量 | 50L |



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Text:アウトビルトジャパン
Photo:トヨタ自動車