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<p>【巨人】中田翔いざキャンプ「去年は猫をかぶっていた。自分らしく、いい意味で荒々しくいきたい」</p><p>中田翔いざキャンプ「去年は猫をかぶっていた。自分らしく、いい意味で荒々しくいきたい」 #巨人 #ジャイアンツ #読売ジャイアンツ</p><p>巨人の中田翔内野手(32)が1月31日、スポーツ報知のインタビューに応じた。昨年8月に日本ハムで暴行問題を起こし、無償トレードで巨人に加入したが、昨季は不振で低迷。雪辱を期す今季に向けて「人生は一度</p><p>きり。自分らしく、いい意味で荒々しくやっていきたい」「意地でも結果を残したい」など熱い思いを激白した。(取材・構成=後藤亮太) 並々ならぬ覚悟だった。巨人の選手として初の球春を前に、中田は今年に懸ける熱を言葉に乗せた。 「去年とは比べものにならないくらい自信もありますし、本来の中田翔に戻っていると自分では思っている。アピールしないといけない立場なのは分かっていますし、アピールできなければ試合には出られない。ただそれだけのこと。やっぱり意地でも結果を残したいという気持ちが強いです」 昨年は本来の中田翔とはかけ離れた姿が、グラウンド上にあった。日本ハムで暴行問題を起こし、8月に無償トレードで巨人に移籍。加入後は腰痛にも苦しみ、2度の2軍降格を経験するなど出場34試合で打率1割5分4厘、3本塁打、7打点と低迷した。 「『平然と野球をやっていていいのかな』という気持ちはもちろん常にありましたし、自分の中でいろいろと(感情が)入り交じっていました。今までの自分とは違うな、というのはすごく感じながら1年やっていました」 勝利を目指して一緒に戦う仲間に対しての暴力行為は、拭いきれない事実として残った。そして、野球をやっていていいのか―という思いが本来の中田翔らしさを奪っていた。 「今までだったら、三振したら『絶対に見返してやろう』とか、悔しい気持ちが前面に出ていた。でも、去年は湧き上がってくるものが一切なかった。萎縮してしまっていたというか、分かりやすく言えば猫をかぶっていた自分がいた。自分自身が勝負を懸けにいっていなかった」 どん底を味わった。ただ、巨人で一から出直すと決めたからこそ、シーズンを終えた時、寄せられた言葉の数々が胸に突き刺さった。 「たくさんの仲間から、『見ていても面白くなかった』と言われました。去年の試合の映像を自分自身で見ていても面白くなかったですし、顔が死んでますよね、やっぱり。覇気がないというか…」 そして、ある思いが頭をよぎったという。 「自分の中でふとする場面があったんですよね。『人生は一度きり』だと。いい意味で吹っ切れたのは、そうした人たちからの言葉が大きかったですね」 中田翔らしくプレーし、結果で証明する。だからこそ、もう迷いはない。 今季は開幕から初めてセ・リーグで戦う。昨年までの交流戦では通算201試合で42本塁打、151打点。それだけに、シンプルな思考で打席に向かうつもりだ。 「セ・リーグは丁寧にコースを突いてくるような投手が多い印象ですね。去年は来た球に対して、バットに当てなければいけないだとか、そういうことを考えてしまっていて、配球どうこうを考えることができていなかった。今年は対応するというよりは、交流戦をやっているような感覚で冷静に打席に立ちたい」 雪辱を期すシーズン。原監督はオフ期間から中田の名前を挙げて、今季の巻き返しに期待していた。同様に多くのG党、中田翔ファンも活躍を待っている。 「去年はファンの皆さんに残念な思いをさせてしまったことに関して、すごく後悔しています。今年は一日でも早く、ジャイアンツファンの皆さんに認めてもらえるように、全力で頑張って、ジャイアンツの一員として、勝ちにこだわって貢献していくだけだと思います。期待を裏切らないように、この期間で努力して、いろいろと技術面も自分と見つめ合ってやっていって、一日一日充実した日を過ごしていきたいです」</p>