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<p>米、石油1日100万バレル放出 過去最大、価格抑制へ</p><p>米、石油1日100万バレル放出 過去最大、価格抑制へ 放出規模は「史上、最大になる」(政権高官)といい、米メディアによると6カ月間で最大1億8千万バレルに達する可能性がある。</p><p>【ワシントン=塩原永久】バイデン米政権は3月31日、高止まりする石油価格の抑制に向けて、米国の石油備蓄から今後6カ月かけて1日当たり100万バレルを放出するこ…</p><p>【ワシントン=塩原永久】バイデン米政権は3月31日、高止まりする石油価格の抑制に向けて、米国の石油備蓄から今後6カ月かけて1日当たり100万バレルを放出することを決めたと発表した。放出規模は「史上、最大になる」(政権高官)といい、米メディアによると6カ月間で最大1億8千万バレルに達する可能性がある。 ホワイトハウスが発表した文書によると、米政府は「同盟国や友好国と連携して」備蓄放出を進める。これに関連し、主要消費国でつくる国際エネルギー機関(IEA)が4月1日に緊急会合を開き、石油の協調放出を協議する見通しだ。 政権高官は電話会見で、放出された石油は「(市場に)ただちに流れる」と述べた。ウクライナに侵攻したロシアの原油供給が減少する「構造的な課題に対処するため」継続的な備蓄放出を実施することにしたと説明した。 米政府は備蓄放出を合わせて国内生産量の引き上げに乗り出す。企業に生産増を求める方針だ。備蓄放出は国内生産が増加するまでの「橋渡し」との位置づけとなるという。 米国ではガソリン価格が高騰し、景気への悪影響が懸念されている。</p>