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『birth』(山家望 著)筑摩書房 私が私である理由なんて誰にもわかるはずがない。だけど、未来はいつだって不確かなものだから、人間はその存在の根拠を求めて生き続ける。自分を〈いま・ここ〉に縛り付けるもの。世界との紐帯(ちゅうたい)があればこそ、私たちは自身の足で立てるのだ。第37回太宰…