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<p>薬がない…何度電話しても手に入らない 薬局に密着取材 | NHKニュース</p><p>「今は飲み薬の3割から4割が品薄です」 取材した薬剤師の方の話です。 かつてない医薬品の供給不足の中で、薬局の現場では必要な薬がなかなか手に入らない苦しい状況が続いています。 薬の確保に奔走する都内の薬局に密着取材しました。</p><p>【NHK】かつてない医薬品供給不足の中、薬局に密着取材。不足する薬を確保しようと対応に追われ続ける現場の実情をリポートします。</p><p>「ここ最近は朝、卸業者からの欠品連絡の対応と店舗で何の医薬品が不足しているのかの聞き取りを行い、薬局経営者や薬剤師にとって非常に大変な業務となっております。患者さまにも毎回別のメーカーの薬をお渡ししなければならず、信頼にも影響しております」 メッセージを寄せてくださったのは、東京・中野区にある調剤薬局の薬剤師、遠山伊吹さんです。私(田中)はさっそく遠山さんに連絡し、忙しい現場に密着させていただくことをお願いしました。 相次ぐ異例の事態 薬局のオープン前、遠山さんの朝いちばんの仕事は、薬の卸売業者から届くFAXの確認です。通常なら前日の18時までにオンラインで発注した薬が翌日の午前中に納品される段取りですが、届いたFAXの束には「欠品」の文字が。遠山さん、これは? 「これは血圧の薬が欠品しているという連絡です。本来ならきょう午前に納品されるはずのものですが、一部は来週になってしまうとのこと。毎日飲まないといけない薬なので、もし患者が重なった場合には在庫が足りなくなって、飲むべき時に飲めない可能性があります」 大変な事態ですが、欠品連絡のファックスはこれだけではありません。 「こっちはもっとまずいです。小児用のかぜ薬ですが、冬で処方がかなり多いので、納品が遅れてきょう午後になると今すぐ必要な人に届けられません。さらにこちらのコレステロールの薬は入荷日が「未定」に。普通は「何月何日」とあるが、書いてないので最悪の場合、入荷は来月以降になると思います」 結局この日は発注をかけていた卸売業者6社のうち、3社から欠品の連絡がありました。 医薬品を保管する棚を見せてもらうと、あちこちに「出荷調整」の札がかかっていました。札がかかっているものが入手しづらい「品薄の薬」とのことですが、とても多いように見えます…。 「今は飲み薬の3割から4割が品薄です」 「全くなかったです。あったとしても年に1、2品目程度とわずかでした。なので薬剤師が把握できていたのですが、今のようにこれだけ多いとすべて覚えられないので札を貼ってわかるようにしているんです」 かけ続ける電話</p>