2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦富士の公式予選が終了し、ポールポジションを獲得した野尻智紀(TEAM MUGEN)、2番グリッドを獲得した宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)、そして3番グリッドを獲得した笹原右京(TEAM MUGEN)が会見に出席し、予選を振り返った。
■野尻智紀(TEAM MUGEN)
予選ポールポジション
Time:1分21秒522
「昨日は少しクルマが思ったように動かないというなか、個人的にはしっかりと耐え忍んだ予選と決勝だったと思います。今年からTEAM MUGENとして2台体制になりましたので、その辺りのデータ共有をしっかりしつつ、笹原選手の良かった部分も取り入れながら、『自分の思ったようにクルマを動かすにはどうすればいいのか』という部分を昨日の夜遅くまでチームとともに話し合い、今日の予選に臨みましたが、それがすごくいい方向に行きましたね」
「Q1は少し自分のなかでマージンを持ちすぎたかなという部分もありましたが、非常にいい手応えを感じていて、タイヤの温め方も変えたらQ2に対してもいいのではないか、というところでQ2の戦略の変更も……。まぁそれは自分のミスでうまくいきませんでしたが、いいステップを踏んでこの予選を戦え、結果も得られたので、非常に良かったと思います。決勝に関してもこの順位をキープして、最後まで走り切りたいなと思います」
「笹原選手と僕は戦略が違うことも予選が始まる段階でわかっていました。なので、なるべく彼の邪魔にならないところで、僕が先にアタック入りたいなと思っていたのですが、自分のミスで4輪脱輪してしまい、その周は諦めました。なるべくタイヤも熱を上げすぎないようにし、笹原選手にもポジションを譲って。願わくば彼のトウを使えたら……なんて思っていたのですけど、そこは少し離れすぎたというところもあったので、あまり効果は出なかったかなと思います。ポールとはいえ、Q2ではミスがあったのでこれは反省すべき点です。その辺りを次回以降の予選でもしっかりと修正して、またここ(ポールポジション)に帰って来られるように取り組んでいきたいなと思います」
■宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)
予選2番手
Time:1分21秒717
「昨日はトラブルも影響し不本意な予選になってしまったこともあり、今日は昨日の予選・決勝のデータを活かして臨みました。Q1も悪くはなかったのですが、トップとは差がありました。その後のQ1 Bグループが(Aグループよりも)タイムが落ちていたので、Q2に向けてはコンディション変化が結構肝になると思いました。すると、思ったとおりのコンディションになり、ほんの少しタイムを更新できたのですが、ポールまでには足らなかったところもあったと思います」
「とは言っても、トヨタエンジンユーザーでは最前ですし、全体的に見ればオフのテストと変わらないくらいのパフォーマンスにはいます。昨日の決勝はパフォーマンスがそこまで優れていたわけではなかったので、ひとまずこの予選は予選で。次の決勝に向けて、昨日よりもいい走りができるように準備したいと思います」
■笹原右京(TEAM MUGEN)
予選3番手
Time:1分21秒731
「昨日に引き続き、好調なパフォーマンスを維持できましたが、Q2に対しては少し行きすぎてしまったかなと思います。走りの方でも車の方でも、求めすぎたかな……というのはあります。そのアタック自体も少し自分でも納得いかないというか、まとめきれなかった部分もあったので、その辺が今日の予選3番手という結果となったのかなと思います」
「ただ、TEAM MUGENの2台はポールと3番手と、高いパフォーマンスを見せています。次の決勝に関しても、スタートとも含めて、きちんとできれなおのずと結果はついてくると信じているので、チームを信じてレースにも取り組んでいきたいと思います」