<p>【Hothotレビュー】 中国・兆芯製x86「KX-U6780A」が“Core i5級の性能”かどうか検証してみた</p><p>【今週の人気記事】【Hothotレビュー】中国・兆芯製x86「KX-U6780A」が“Core i5級の性能”かどうか検証してみた</p><p>今日のIntel以外のx86互換プロセッサといえばAMDを思い浮かぶ読者が多いと思うが、実はもう1つある。中国・上海兆芯集成電路有限公司(以下、兆芯)だ。</p><p>Thermaltake Toughpower iRGB PLUS 1050W PLATINUM (1,050W/80PLUS Platinum) OS Windows 10 Pro 64bit 21H2 CINEBENCH R23 シングルコアテストでKaiXian KX-U6780AはCore i3-8100の約33%の性能となる。一方マルチコアについては単純にコアおよびスレッド数がKaiXian KX-U6780Aの方が2倍多いため約67%まで縮まっている。 余談だが、CINEBENCH R23実行時のシステム全体の消費電力はKaiXian KX-U6780Aが88WでCore i3-8100は66Wとなった。 3DMark -CPU PROFILE TEST- 3DMarkの「CPU PROFILE TEST」でテストを実施した。使用するCPUスレッドごとにベンチマークを実施する内容だ。 なお、本ベンチマークを起動するにはKaiXian KX-U6780AのZX 960 GPUでは起動できないため2環境ともにGeForce RTX 2070 Superを取り付けた上で測定をしている。 1~4スレッドまでのベンチマークについてKaiXian KX-U6780AはCore i3-8100の約14%の性能となるが、それ以上の8~16スレッドについては約27%まで差が縮まった。 3DMark 3DMarkのDirectX 12ベンチマークとなる「Time Spy」、DirectX 11ベンチマーク「Fire Strike」でテストを実施した。 こちらもKaiXian KX-U6780AのZX 960 GPUで起動することができないため、2環境ともにGeForce RTX 2070 Superを取り付けた上で測定をしている。 グラフィックカードを取り付けた上でどこまで性能を引き出せるかという点を見ていく。 Time SpyについてKaiXian KX-U6780AはCore i3-8100の約76%、Fire Strikeについては約54%となっている。CPU主体のベンチマークと比較すると差こそ縮まっているがそれでも同列に並ぶことはなかった。 3DMark -PCI EXPRESS FEATURE TEST- 3DMarkのPCI Expressの帯域をベンチマークするテストを実施した。 KaiXian KX-U6780AとGeForce RTX 2070 SuperはPCI Express 3.0 x8で接続されていたため、理論上7.88GB/sの約63%の5.03GB/sとなった。 一方Core i3-8100とGeForce RTX 2070 SuperについてはPCI Express 3.0 x16で接続されていたため、理論上15.76GB/sの約77%となる12.11GB/sとなった。 ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク こちらもKaiXian KX-U6780AのZX 960 GPUで起動することができないため、2環境ともにGeForce RTX 2070 Superを取り付けた上で測定をしている。解像度はフルHDだ。 高品質でKaiXian KX-U6780AはCore i3-8100の約45%、標準画質で43%となりどちらも大きく差をつけられている。しかしながら「やや快適」判定のためプレイできないわけではないという具合だろう。 Vana'diel Bench 3 さすがにKaiXian KX-U6780AのZX 960 GPUの性能が全くわからない状況はまずいと感じ、起動できるレベルまで落とした先の選択肢がファイナルファンタジーXIのVana'diel Bench 3となった。なお、本ベンチマークは2004年12月に公開されており、執筆時点ですでに16年以上経過しているベンチマークだ。当時NMを張っていた筆者の古傷が痛む。 HIGHではKaiXian KX-U6780AはCore i3-8100の約43%、LOWでは約47%となった。HIGHといっても解像度は1,024×768ドットだが、この環境でも「つよPC」となる。 PCMark 10 Express 続いてPCMark 10のスコアとなる。PCMark 10にはExpress、無印、Extendedの3種類ベンチマークが選べるが、KaiXian KX-U6780AのZX 960 GPU環境の場合Expressしか完走できなかったため、今回は最もテストが少ないPCMark 10 Expressでベンチマークを実施した。 CrystalDiskMark 今回はどちらの環境もPCI Express 3.0までの対応となるが、SSDはPHISON PS5018-E18コントローラを採用したPCI Express 4.0世代のCSSD-M2M1TPG4VNZを使用している。 シーケンシャルについてはいい勝負だが、ランダムについてはCore i3-8100に大きく差をつけられている。 ZX 960 GPUは動画再生支援の機能を持っている。今回はiPhone 13 miniで撮影した4K/60フレームの動画ファイル(HEVC)を再生してみたところ、CPUの使用率は上がらずコマ落ちなしで再生することができた。ここまで何も良いところがないように思えたZX 960 GPUだが、ここにきてようやく力を発揮したように思える。しかしCore i3-8100のUHD Graphics 630も再生支援機能を持っているため引き分けと言えそうだ。 KaiXian KX-U6780A</p>