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社会に出ると横文字を妙に使いたがる方が増えます。
聞き覚えはあるけどよくよく考えると意味がよくわからない横文字ってありませんか?
本記事ではそんな横文字の意味を簡単にまとめてみました。

今回は「ロール」についてです。

初めに

横文字とは本来西洋の文字や言語を指しているものです
西洋では文字を左から右の方向、つまり横方向に書くから”横文字”です。
なのですが、昨今では外来語・カタカナ語を指していることが多いです。

『結果にコミット』とか『ニアリーイコールだから』などのカタカナ部分が該当します。

たまに使われるならまだしも、頻繁に使用されると何か微妙な気持ちになるんですよね。
新しく身に着けた知識をひけらかしたい方自分を有能だと誇示したい方が多用する傾向があるので、覚えがある方はちょっと行動を省みましょうね。
新卒で入社したばかりの子に自慢げに語ってるオッサンが多いんですよ。

今回はそんな横文字の意味について簡単に紹介していきます。
横文字を使うことが”悪”ということではありませんし、寧ろ知っていないと恥ずかしいものもあるということは念頭に置いておきましょう。

個人的には日本語にすると適切な言葉が無いような場合と、相手がその横文字を使ってきた場合のみ横文字を使うことをおすすめします

ちなみに、縦方向にも横方向にも書くことがある中国語のような言語は横文字とは言いません。

英語の綴りと意味

ロール ⇔ role
意味:役割・役柄

本来の意味は”役割・役柄”です。
俗に言うロールプレイングゲームロールです。

ロールプレイングゲームとは、役割を割り当てたキャラクターを操作して他の役割を持つキャラクターと協力して問題の解決をしていくゲームを指します。
よくある勇者・魔法使い・僧侶・盗賊・武闘家とかでパーティを組んで魔王を倒しに行くゲームを想像してもらえば良いかと。
様々な利点や欠点を持つ職業(役割)を選択し、役職に成りきるから”ロールプレイング”です。

ビジネス用語としての意味

ビジネス用語と言うべきかIT用語と言うべきか微妙なところなのですが、とにかく社会に出てから聞く”ロール”は”役割”ではないことが多いです

ではどんな意味なのかと言うと、“権限”を指していることが多いです。

会社で取り扱うデータにはよく”権限”が設けられています。
あるデータは正社員の閲覧は可能だが派遣社員の閲覧は不可、あるデータは技術部所属員の閲覧は可能だが営業部所属員の閲覧は不可…といった具合ですね。
そうして閲覧権限を付けておかないと無駄に情報漏洩しますから、権限を付けるのは情報社会では当たり前と言えます。

この1つ1つの”権限”のことをロールと呼んでいます
ただ、複数の”権限”をまとめた便利セットみたいな塊のこともロールと呼ぶみたいです。

例えば、新入社員が入ってきたとして、部署内でよく使用するデータベースA・B・C・Dの閲覧権限を与えたかったとします。
その都度データベースAの利用申請をして、データベースBの利用申請をして…とやっていたら面倒くさいですし、ミスも増えます。
そんなことをするくらいなら、あらかじめ”データベースA・B・C・Dをまとめて申請する”というセットを用意しておき、新入社員が入ってきたらそのセットを申請するという体制にした方が確実だし無駄が無いとは思いませんか?

この便利化の為に設けられたセットのことも”ロール”と呼ぶわけです。

結論

単体・複数に関わらず”権限”であれば”ロール”。

上司になんか『ロール申請して!』とか言われたら、『何かの権限が無いから権限をもらっといて』ぐらいの認識でいれば問題はないです。

以上、「ロール」についてでした。