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<p>【北京冬季五輪】 IOC会長、「ぞっとした」 ワリエワへのコーチ陣の対応に – BBCニュース</p><p>BBCニュース – 【北京冬季五輪】 IOC会長、「ぞっとした」 ワリエワへのコーチ陣の対応に</p><p>国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は18日、北京冬季五輪フィギュアスケート女子フリースケーティングで複数のジャンプで転倒するなどし、取り乱した様子でリンクサイドに引き揚げたカミラ・ワリエワ(15、ロシア・オリンピック委員会=ROC)に対するコーチ陣の「冷たい」対応に「ぞっとした」と述べた。</p><p>ワリエワのコーチを務めるトゥトベリーゼ氏は、モスクワにあるアスリート養成施設「サンボ70」で近年、若手スケーターの育成に成功してきた。今大会で女子シングル金メダルを獲得したアンナ・シェルバコワ(17)、2位のアレクサンドラ・トゥルソワ(17)もトゥトベリーゼ氏に師事する。 トゥトベリーゼ氏の教え子で平昌大会金メダリストのザギトワは当時15歳、同大会銀メダリストのメドベージェワは当時18歳だった。ソチ大会では15歳のリプニツカヤが団体金メダルを獲得するなど、10代での活躍が目立つ。 17日に銀メダルを獲得したトゥルソワも、若くしてリンクを去ることになるかもしれない。同選手はフリー後、「こんなスポーツ大嫌い。こんな競技大嫌い。このすべてが大嫌い。メダル授与式になんて行かない(中略)行きたくない」と、泣きながら怒っていた。 ただし、同じ日のメダリスト会見に出席した際には、落ち着きを取り戻し、「感情的になってしまっただけです。将来どうするかは後で決めたいと思う」と述べた。 ワリエワ、シェルバコワ、トゥルソワの3選手は女子フィギュアスケートでは珍しい4回転(クワッド)ジャンプを跳ぶことから、「クワッド・スクワッド」と呼ばれる。フリーに進出した25選手のうち、4回転ジャンプに挑んだのはこの3人だけだった。 トゥトベリーゼ氏らの指導により、高得点をたたき出せるスケーターが生まれているのは間違いない。ただ、17日に2人の選手が泣きながらリンクを去ったことについて、疑問視する声が今では多く上がっている。 こうした事態に「対処するための手段は非常に限られている」と、バッハ氏は述べた。「我々は警察ではないので、取り調べや正式な起訴手続きはできないし、私たちが行使できる制裁措置も極めて限定的だ」。 「結局のところ、各国政府の支援が必要な問題といえる」</p>