ひとつのバス事業者を掘り下げて紹介する、バスマガジンの名物コーナー、バス会社潜入レポート。今回は2019年に遡って、1月発売号で掲載した関鉄グループ編を振り返って紹介する。
関鉄グループといえば、バス好きな人ならすぐにいすゞ車をイメージすると思われる。一応、ディーゼル4社の車両をラインナップしているのだが、実際、これまではいすゞ車を主力としてきた。
しかし近年はハイデッカーに三菱ふそう車の積極的な導入が見られるほか、現代自動車もラインナップに加わって、イメージが変わろうとしている。
(記事の内容は、2019年1月現在のものです)
構成・執筆・写真/加藤佳一(B.J.エディターズ)
※2019年1月発売《バスマガジンvol.93》『おじゃまします! バス会社潜入レポート』より
(関鉄グループ特集 その3)
■バリアフリー化が進む路線バス 中古車もワンステ・ノンステに
■路線バスカラー(低床)
●いすゞ 2SG-HL2ANBD
2018年12月31日現在の保有車両数は、関東鉄道が乗合400台(高速車84台含む)、貸切21台、特定30台、計451台、関鉄グリーンバスが乗合59台(高速車7台含む)、貸切5台、計64台、関鉄パープルバスが乗合23台(高速車2台含む)、貸切5台、計28台、関鉄観光バスが乗合14台(高速車5台含む)、貸切36台、特定3台、計53台である。
4社を合わせてメーカー別に見ると、いすゞ309台、三菱ふそう151台、日野123台、日産ディーゼル10台、トヨタ2台、ヒュンダイ1台で、いすゞ車を主力とし、高速と貸切では三菱車の増備も続けている。
一般路線車は大型・中型ともツーステップ時代から前中引戸が標準仕様。01年に大型ノンステップバスを採用し、以後、大型・中型ともノンステップバスとワンステップバスを並行増備してきた。
■高速バスカラー(昼行)
●三菱ふそう 2TG-MS06GP
しかしメーカーの車種統合の影響などもあり、15年以降はノンステップバスに統一している。また同年にはいすゞエルガハイブリッドを初めて採用。18年には新型エルガハイブリッドも加わっている。
89年から中古車の購入を開始。大型をグループ全社に、中型を子会社3社に投入している。現在、活躍中の車両は京成(分社各社を含む)をはじめとする首都圏の事業者のワンステップバス・ノンステップバスが中心。近年、中型ロングタイプが大量に転入した。
15年には取手・水戸地区の車両にPASMOを導入。現在は子会社を含めた一般路線車全車で使用することができるようになった。
筑波鉄道の廃線跡はサイクルロードに!! 廃線後はバスが交通の支え【関鉄グループ特集】
投稿 バリアフリー化推進中!! いすゞ中心から他社導入が進む保有車両を一挙紹介!!【関鉄グループ特集】 は 自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。