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国産最高級SUVレクサスLX新型登場!! 旧型は値下がり…と思ったら絶賛値上がりの最前線事情

 トヨタのフラッグシップSUVであるランドクルーザーに続いて、レクサスのフラッグシップSUV、LXが2022年1月にフルモデルチェンジを行った。

 現在レクサスLXのホームページ上には、納車期間の見通しがわかり次第発表すると書かれているが、ランドクルーザーが4年となっているので気になるところだ。

 世代交代であるフルモデルチェンジは中古車相場に最も大きな影響を与える事象。ここでは、旧型となった初代レクサスLXの最新の中古車事情を紹介する。

文、写真/萩原文博

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中古車になっても威厳と人気は変わらず

旧型レクサスLXの外観

 初代のレクサスLXは2015年8月発表、9月より販売開始されたレクサスブランドのフラッグシップSUV。月販目標台数は50台で、車両本体価格は国産SUVで唯一1000万円オーバーの1100万円だった。

 レクサスLXのデザインは、力強さとラグジュアリーの融合を追求。外観では、ロア部を大胆に厚くした安定感のあるフロントビュー、伸びやかで厚みのあるダイナミックなアンダーボディを強調するサイドビュー。そして力強いスタンスと洗練された造形のリアビューによって、本格SUVとしての力強さとフラッグシップとしてのラグジュアリー感を表現している。

 また、レクサスのアイコンであるスピンドルグリルは、フードから勢いよく突き出すようにグリルフレームと一体となった硬質な面状のグリルインナーバーなどにより、力強さと 洗練さを両立。さらに、LEDシーケンシャルターンシグナルランプを採用した。

 インテリアは、金属、革、本木目と異なる素材のコントラストを際立たせ、上質感を演出。水平基調のインストルメントパネルにより、車両の姿勢状態を把握できるなど、本格SUVとしての機能性も確保している。

 搭載されているエンジンは、レクサスブランドで最大の排気量を誇る5.7LV型8気筒自然吸気。最高出力377ps、最大トルク534Nmを発生。使用燃料はハイオクガソリンで、タンク容量はなんと93L。燃費性能はWLTCモードで6.6km/Lだった。

 2,000回転から最大トルクの約90%を発生させるワイドなトルクバンドを実現させたエンジンに組み合わされるトランスミッションは8速AT。オンロードでの伸びやかな加速と、オフロードでの低・中速域でのパワフルさが特長だ。

 駆動方式はフルタイム4WDで、アクセルやブレーキ操作することなくステアリング操作のみで極低速 走行 が可能なクロールコントロールや、トラクションやブレーキを最適制御しAWD性能を高めるマルチテレインセレクトによって、オフロードの状況に応じて走行をサポートしてくれる。

 加えて、車両周囲の状況確認を4つのカメラでサポートするマルチテレインモニターを設定。 ドライバーの死角になりやすい車両周囲6エリアの路面状況が確認でき 、オフロードのみならずオンロードにおいても、狭い道での走行や路肩への幅寄せをサポーとしてくれる。

 また、CUSTOMIZEモード搭載のドライブモードセレクトを採用。さらに、ドライブモードセレクトスイッチに対応し、サスペンションを自在に制御する4-Wheel AHC& AVSを搭載。
4-Wheel AHCは、様々な状況下で車高調整を自動制御し、LEXUS初の乗降モード使用時には、エンジンを切ると 車高を下げ、優れた乗降性を発揮。加えて、走行状態に応じて減衰力を自動制御するAVSでは、車体のあおりを自然で滑らかに制御し、優れた乗り心地と操縦安定性を確保している。

 運転支援機能は、予防安全パッケージ「Lexus Safety System+」を搭載。歩行者検知機能付衝突回避支援タイプ「プリクラッシュセーフティ」、車線逸脱の可能性を運転者に知らせる 「レーンディパーチャーアラート」(LDA)。

 先行車や対向車を遮光し、ハイビームを照射する「アダプティブハイビームシステム」(AHS)、高速道路で先行車との車間距離を適切に保ちながら追従走行ができるレーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)をパッケージ化し、多面的な安全運転支援を強化している。

 さらにフラッグショップSUVらしく、ホスピタリティの高さも特長。先進の空調システム「レクサス クライメイト コンシェルジュ」を採用。

 オートエアコンをはじめ、ステアリングヒーター、運転席・助手席・セカンドシートのシートヒーター・シートベンチレーションの各機能を一括して連動・作動させるクライメイトコンシェルジュスイッチを搭載している。さらに、助手席とセカンドシートにおいては、着座乗員の有無を検知し、各機能を自動的に作動または停止させることが可能だ。

 レクサスLXは当初、8人乗りの3列シート車のみだったが、2017年8月の一部改良で、5人乗り2列シート仕様を追加。

 さらに、トレーラーなどを牽引するトレーラーヒッチを装着するためのヒッチメンバーやドアミラー足元照明、ナノイーなどを標準設定し、機能性、利便性も向上させている。それでは最新のレクサスLXの中古車事情を見てみよう。

モデルチェンジ後、中古車相場はさらに値上がり傾向を示している

旧型レクサスLXの走行シーン

 2021年にフルモデルチェンジを行ったトヨタランドクルーザーの旧型モデルの中古車相場は現在値落ち傾向となっているが、レクサスLXはランドクルーザー200とは真逆の値上がり傾向となっている。

 平均価格は3カ月前の2021年11月の時点では約960万円だったが、その後値上がり傾向となり、現在は約1010万円付近で横這いとなっている。流通台数は、3カ月前の時点では約90台だったが、現在は約105台まで増加している。

 旧型レクサスLXの中古車の価格帯は約777万~約1648万円。年式が進んでいても販売価格が安くなるとは限らないのが特徴だ。

 流通している中古車のうち、8人乗りの3列シート仕様が約75%、5人乗りの2列シート仕様が約25%で圧倒的に3列シート仕様が多い。しかし、乗車定員による価格差はあまり見られない。

なかでも人気が高いのが、2018年8月に設定された特別仕様車の「ブラックシークェンス」専用装備として、スピンドルグリルとフレームをそれぞれ異なる専用のカラーリングとしたほか、三眼フルLEDヘッドランプとLEDリアコンビネーションランプなどのカバーをクリアブラックに設定。

 インテリアは、セミアニリン本革シートやドアトリムにダイヤモンドステッチを施しました。また、LXの文字を投影するドアカーテシランプを採用するなど、存在感を際立たせたモデルだ。

 元々販売台数が少ないので、新型LXのデリバリーが始まっても中古車の流通台数が増加することは考えにくい。それ以上にレクサスLXはロシアなどの海外で非常に人気が高く海外への流出が活発になりそうだ。

 ランドクルーザー200とは異なり、旧型レクサスLXの中古車相場は今後も値上がり傾向が続きそうだ。

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